歴史5 | 洋一のブログ

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イギリスの歴史の中で「エリザベス」という名の君主は2人いました。

エリザベス一世(1533年~1603年)とエリザベス二世(1926年~現在)の二人です。

現代のエリザベス二世女王陛下はみんな知っていると思いますが。
 
エリザベス一世についてはよほど英国の歴史に興味のある人でないと知らないのではと思います。


そこで今回のブログは英国の歴史に名を残す二人の君主「エリザベス」について書いてみようと思いました。


エリザベス一世は英国の歴史の中で一際有名な君主の一人に数えられています。

25歳の若さで女王に即位されました。

エリザベス一世の肖像画です。





エリザベス一世が英国の歴史の中でも一際有名にしたのは。

スペイン無敵艦隊とイングランドとの戦いでした。


スペインは英国に侵攻しようと当時世界最強と呼ばれた「スペイン無敵艦隊」を英国に向けて送り込みました。


対するイングランドは無敵艦隊の侵攻を阻止しようと、事前にインテリジェンス(諜報網)を駆使し、無敵艦隊の侵攻するル―トなどを徹底的に調べ上げ、

そして1588年7月29日

スペイン無敵艦隊を迎え撃ったイングランド艦隊は、あの三国志の赤壁の戦いのように火炎船団を使って無敵艦隊を火だるまにし撃破しました。





このイングランドによるスペイン無敵艦隊の撃破は世界中にイングランドとエリザベス女王の名を轟かせました。

この戦いは後の大英帝国の礎になりました、

エリザベス一世は生涯独身で処女王とも呼ばれていました。


エリザベス一世を主人公にした名作映画があります。 

映画「エリザベス」です。








この映画の評価は非常に高く1998年度のアカデミ―賞で7部門にノミネ―トされました。

しかし、受賞したのはメイキャップ賞の1つだけでした。

この年の話題を独占した名作映画があったからです。

しかも映画「エリザベス」と物語の内容が同じ時代の物語の映画でした。

その映画の名は


「恋におちたシェイクスピア」






この映画にもエリザベス一世が登場します。


この映画はあの人類史上最高の劇作家ウィリアム・シェイクスピアを題材にした映画で僕はこの映画のDVD 持っていて今でもよく観ます。


とにかく最高の映画です。

天才シェイクスピアがスランプに陥ってしまって、そこに一人の少女に出会って恋におちたシェイクスピアが再び創作意欲を取り戻し、不朽の名作「ロミオとジュリエット」の創作に挑む内容になっています。


シェイクスピアの天才性と葛藤が極上の芸術性とエンタテイメントで描かれていました。




この映画はこの年のアカデミ―賞を総なめにしました。

映画「エリザベス」は「恋におちたシェイクスピア」と同じ年に公開されたのが不運だったように思えてならなかったです。

この「恋におちたシェイクスピア」で描かれているようにエリザベス一世は演劇が大好きで劇場に足しげく通っていて、ウィリアム・シェイクスピアのパトロンでもありました。

映画だけでなく漫画でも、ハロルド作石さんの「7人のシェイクスピア」でエリザベス女王が描かれていました。








このように描かれているように、エリザベス一世はシェイクスピアなど芸術家のパトロンとしても広く知られている君主でした。



現代のエリザベス二世女王陛下。

26歳の若さで女王に即位されました。










現代のエリザベス二世女王様もエリザベス一世同様多くの芸術家と交流し影響を与えています。

その代表格が元ビ―トルズのポ―ル・マッカ―トニ―さんだと思います。

ポ―ル・マッカ―トニ―さんとエリザベス女王様との交流はビ―トルズ時代から半世紀以上になります。







ポ―ル・マッカ―トニ―さんはエリザベス女王様を大変崇拝していて、エリザベス女王様の在位50周年の記念コンサ―トも、その10年後に行われた在位60周年記念コンサ―トの両方ともポ―ル・マッカ―トニ―さんが仕切りました。




ポ―ル・マッカ―トニ―さんはエリザベス女王様から「ナイト」の称号も授けられました。

そのエリザベス女王様。

ビ―トルズを語る上で欠かせないエピソ―ドがあります。

ビ―トルズが人気が出始めた頃に英国王室からビ―トルズに正式にコンサ―トの要請がきました。

歴史に残る「ロイヤルバラエティ―ショ―」です。

英国王室から正式にビ―トルズにこの以来が来たときはポ―ル・マッカ―トニ―は大喜びしたみたいですが。

ビ―トルズのリ―ダ―のジョン・レノンは嫌で仕方なかったみたいです。

ジョン・レノンはじめビ―トルズのメンバーはみんな労働階級出身です。

もともと反骨心の塊のようなジョン・レノンにしてみたら英国王室からの要請なんて受けたくなかったのだと思います。




ビ―トルズのマネ―ジャ―のブライアン・エプスタインは英国王室の要請は名前を売るまたとないチャンスと思い要請を受けたそうですが。

そのマネ―ジャ―のブライアン・エプスタインに向かってジョン・レノンは。

「そのいまいましい宝石をジャラジャラ鳴らせてみな!と言ってやるからな!」

と睨み付けるようにブライアン・エプスタインにジョン・レノンは言ったそうです。

エプスタインは恐怖しました。

レノンは本気でやりそうな雰囲気だったからです。

そしてロイヤルバラエティ―ショ―が始まりコンサ―トは滞りなく進みました。

そして最後の曲「ツイスト・アンド・シァウト」を歌う前にジョン・レノンによるMC が入りました。


ジョン・レノンは


「安い席の方は拍手を!そうでない方は宝石をジャラジャラ鳴らせてください!」

そう言いました!

聴衆はこのレノンのウィットに富んだMC に拍手喝采です!

ジョン・レノンはイタズラ少年みたいに「やってやったぜ!」とばかりに笑っていて。

エリザベス女王様はにっこり微笑ましてスカ―トの裾を摘まんでレノンに向けて返礼の仕草をしたそうです。








ビ―トルズはこの後エリザベス女王様かMBA 勲章を授与されました。


しかし、ジョン・レノンは4年後このMBA 勲章をバッキンガム宮殿に女王様宛の手紙と共に返却しました。

理由はイギリス政府がベトナム戦争におけるアメリカの支援を表明した事による抗議だったと伝えられています。

ジョン・レノンは勲章などには興味の無い人間だと言われていますが僕はそうは思っていません。

ビ―トルズがMBA 勲章を授与されたとき、「あんな歌なんか歌っている若造が」と軍人などから多くの抗議が来たそうなのですが。

それに対してレノンは

「人を殺して勲章もらうよりも、人を楽しませてもらう僕らの方がよほど勲章をもらう資格があると思う」

そう語りました。

そして何よりも勲章を授与された時のジョン・レノンの表情が本当に嬉しそうな顔をしています。




この女王様からもらった勲章をジョン・レノンは最愛の育ての親のミミ伯母さんにプレゼントしています。


1980年の12月、ジョン・レノンは凶弾に倒れました。


2002年、リヴァプ―ルにあるジョン・レノン空港にジョン・レノンの銅像が建てられました。

ジョン・レノン夫人のオノ・ヨ―コさんのたっての希望で除幕式にはエリザベス女王様が参列されました。 








女王様はもしかしたら遥か昔のロイヤルバラエティ―ショ―の事を思い出していたのかも知れません。



エリザベス女王様に「ナイト」の称号を授与された音楽家の方はポ―ル・マッカ―トニ―さんだけではありません。


エルトン・ジョンさん。




ロ―リングスト―ンズのミック・ジャガ―さん。





「オペラ座の怪人」や「キャッツ」の作品で知られるミュ―ジカル作曲家のアンドル―・ロイド・ウェバ―さん。




歌手のクリフ・リチャ―ドさん。




歌手のトム・ジョ―ンズさん。




ビ―トルズのプロデュ―サ―で音楽史上最高のプロデュ―サ―のジョ―ジ・マ―ティンさん。






世界最高のロックバンド「U 2」のボノさん。






エリザベス一世がウィリアム・シェイクスピアの力になったように。


エリザベス二世女王陛下も多くの芸術家に多大な影響を与えている方だと思います。


エリザベス一世の登場する映画が名作が多いいように。


エリザベス二世が登場する映画も歴史に残る名作ばかりです。


映画「QUEEN 」 は主役のエリザベス二世を演じたヘレン・ミレンさんはこの作品でアカデミ―賞主演女優賞を受賞しました。


エリザベス二世女王様の父君のジョ―ジ六世が主人公の映画「英国王のスピ―チ」はアカデミ―賞の主要部門を独占する映画史に残る名作映画です。






そして僕がなんと言っても好きな作品は。

19歳のエリザベス女王様(まだこの頃は王女様)を題材にした映画「ロイヤルナイト」です♪





この映画の魅力はなんと言ってもエリザベス王女様を演じましたサラ・ガドンさんの可愛らしさに尽きると思います♪






英国版ロ―マの休日のようなこの映画。

DVD は12月の出るそうで待ち遠しいですね♪