梅雨時の花はいろいろあるが、我が家の庭には私の好きな花がある。
父の残した花であるが、その頃は花の名前など聞いても覚えるつもりもなかったので、今ごろになって「この花は何と言う花?」と聞かれた。
きっかけは、行きつけの歯医者さんの受付に飾られていた花、「この花なんて言うの」と聞くと、「ニオイバンマツリ」と言います、と教えてくれたが、そんな名前の花って本当?
ニオイバンマツリは、夜間に匂いが強くなり、丁度初夏に咲きくことから、何となく夏祭りを連想し、このため「匂い晩祭り(匂う晩のお祭り)」がこの花の由来だと思っていましたがそうではないそうです。
バンとは外国のことで、マツリは、ジャスミンの別名であり、これがこの花の名前の由来になっているそうである。
人によって、匂いに関する好みは分かれますが、このニオイバンマツリの香りは、ジャスミンに似てはいるものの、かなり上品な香りがするため、わずか数輪を部屋の中に生けておくだけで、とても良い香りが部屋中に漂います。
なお、ニオイバンマツリの根には、アルカノイドが含まれていおり、間違って体内に入れてしまうと、強い幻覚作用を起こしますので、注意が必要です。