阪神、日ハム戦シーソーゲームの幕引きはあの男。
大腸がんで戦線を離脱していた原口選手、人間はなかなか死なないぞ。
同じような病で大変な人もいるが、頑張ったら素敵な世界をプレゼントが待っていた。
その演出は、矢野監督である。
逆転勝利の瞬間には真っ先にベンチから飛び出し、原口選手を抱き寄せ雄叫びをあげる。
阪神が劇的なサヨナラ勝ちを収めた。3―3の9回。2死から高山、北條の連打で一、三塁のチャンスを作ると、大腸がんから復活してきた原口が代打で送り出された。カウント1―1からの3球目。外角スライダーに必死に手を伸ばすと、打球はライナーとなって中前に弾んだ。
大病という苦境から帰ってきた不屈の男の劇打に、満員の甲子園はとてつもない大歓声に包まれた。
この劇的な勝利に矢野燿大監督(50)も男泣き。
「感動しました。めちゃくちゃ感動しました。泣いちゃった…。すごい」。途中で言葉に詰まり、瞳に涙が伝った。会見は一時中断。30秒後、再び戻ってきた指揮官は「(泣くのは)初めてじゃないかなと言う。
明日からも、感動!