こんにちは、あくびです。

 

快晴の今日、

大磯の「日々の料理」さんへ

お昼ご飯をいただきに行ってきました。

 

facebookで見かけて

もう数年前から、行ってみたいと

思い続けていたお店なのです。

 

誰かをお誘いする前に

まずは行ってみようと思いまして。

 

カウンター7席のみのお店なので、

予約は必須だと思います。

ネットで空席状況がわかるので

便利です。

 

たまたま、今日、1席空いてましたので、

数日前に予約を入れました。

 

お店は、住宅街の中の

かなり分かりづらい場所にあります。

でも、それだけの価値があると

私、感銘を受けたのです。

 

まずは、季節の野菜のお浸しです。

(撮影の許可をいただいてます)

器も 盛り付けも

素敵なので、角度を違えてパチリ!

ふき、レンコン、芽キャベツを

お出しに浸してありまして、

透明感のあるお浸しでした。なんとも言えない清々しい

体が内側から清められるような気がしました。

 

次のお皿は、こちら

ホタルイカと菜の花(だったかな?記憶があいまい)の酢味噌

白和えは、いろんな具材が入ってました。食感の違いが

たのしく、うれしい。

そして、ゴボウの唐揚げ。黒っぽいのと

白っぽいのとあるんですよ。

 

 

それから、茶わん蒸し?

ちゃんと一品ずつ、説明してくださったのに

忘れてしまっています。ごめんなさい。

茶碗蒸しのようなのですが、

玉子色の生地に何かとろんとしたものを混ぜて蒸したようです。

その上に、菊芋のポタージュがかけてあります。

青味は、フキです。

 

なんともいえない、しみわたるような

やさしい、それぞれの味わいがあり

それでいて調和している感じがしました。

 

それから、お造りです。

あ・・その前に、気になっていた

自家製ジュースをお願いしました。

材料はこちら

ゲンコウ、ヘベス・・・聞いたこと、ないです。

スマホで調べてみましたら、

どちらも、九州のほうの柑橘のようです。

 

ヘベスって、平兵衛さんという人が栽培し始めた

柑橘を酢のかわりに使っていたから

平兵衛酢・・・ヘベスというそうです。

 

あー、またひとつ、知らないことを知りました。

うれしいなあ。

 

んで、お造りです。

目の前で 盛り付けしてくださいました。

高さを出すように、丁寧に・・・

 

それに、添えてあるワサビ。

目の前で おろしてくださり、

ワサビのとっても良い香りが

カウンターに漂っていました。

 

修善寺の碧王(あおう)という

新種らしいです。

ツーんとこない やわらかなワサビです。

 

お醤油も ちょっと 違います。

 

「みそだまり」という調味料と、お醤油を合わせているそうです。

つけすぎても、お造りの味を邪魔しないとか。

 

お魚は、大きいまま

塩水につけて、2-3日寝かせているそうです。

そうすると、皮と身の間にある生臭さが抜けるのだとか。

お醤油を「みそだまり」でマイルドにしている分、

お造りの塩を少し強くしているのだとか。

 

本当に 手をかけて いらっしゃいます。

 

「料理は、下処理で8割きまる」って

おっしゃっていました。

 

丁寧に 丁寧に 作ってくださっているんですね。

 

お次は、鳥むね肉のくわ焼きです。

焼いた子カブを添えて。

 

これがもう、本当に柔らかくて。

鶏むね肉だと思えないくらいです。

お箸で スーッと切れます。

 

鶏むね肉は、しょっぱいくらいの塩水に

大きいまま漬けておくそうです。

そうすることで、細胞同士のつながりが緩くなって

お肉が柔らかくなるのだとか。

 

それから削ぎ切りにして、片栗粉をまぶして焼く。

そこに みそだまり、お醤油、みりんのタレを入れると

片栗粉と合わさってとろみがつく。


なんとも言えない、至福の美味しさでした。

 

シメは、土鍋ご飯です。

特別な土鍋で炊くご飯。

土鍋の厚みが2センチくらいあるそうですよ。

 

以前は、普通の土鍋で炊いてたのですが、

土鍋の上に レンガを重ねてました。

でも、この土鍋だとレンガがいらないんです・・って

おっしゃってました。

(それだけ圧力が欲しかったってことかな?)

自家製のフキノトウ味噌、赤大根と青菜の自家製味噌漬け

お吸い物は、糸のように細く切った人参と青味を散らして。

 

このご飯のおいしいこと  おいしいこと!

甘みもあり 香りもよくて。

 

こんなに美味しく炊いてもらえて

しあわせなお米です。

 

最後は、小さなお椀で

ぜんざい(お汁粉?)です。

 

真ん中に浮かんでいるのは、

お団子? 

 

では、ありません。

 

なんと! キンカンです。

 

甘酸っぱくて、マッチしてました。

 

おいしいだけじゃなく

お料理のことも 柑橘のことも

知らなかったことを教えていただけて。

 

同じカウンターの方々も

素敵なシルバー世代の男女で

ご一緒できて、よかったです。

 

万人受けする感じではないかもしれませんが、

私は、またぜひ 伺いたいと思います。

 

今度は、おいしい日本酒と一緒に

いただきたいなあ。

 

それにしても、

 

下準備が8割って

すごく わかります。

 

日本語の授業も

しっかり準備していかないと

現場で アワアワって なります。

 

ほかのことだって、

長年の経験から、それほど準備してなくても

なんとなく こなせてしまうこともありますが、

自分で なっとくのいくような

仕事をするには、

しっかりと 準備が必要です。

 

下準備をしっかり

されている、

日々の料理のお二人。

 

素敵なお店に出会えました。

ありがとうございます。

 

今度は、

お仲間さんたちを

お連れしたいな~って

思っています。