セクシー田中さんの一件は

ドラマを楽しく拝見していたので

とてもショッキングな出来事でした。


ドラマだけ見て

知った気になっちゃいけないなあと改めて思った。



ところで大好きな作品が実写化、

またはアニメ化される

ということについて

とてもナーバスになるのは

原作者はもちろんのこと、

作品をファンも同じ気持ちだと思う。



私は基本的に心が狭いので

ホントに大好きな作品は映像化、アニメ化などして欲しくない。


私が原作を読んで自由に思い描いていた登場人物が

実写化してしまうと

絶対「思ってたのと違う」が出てきてしまうし、

漫画原作のアニメであっても

声に馴染めなかったり。


逆はいいんだけどね。

アニメやドラマが面白いから原作読んでみよう、

はアリ。


ちなみに、映画化決定!とかって

よく文庫本にキャストの写真と共に帯がついてるのあるけど

あれもすごくイランお世話だと思う

(気持ち分かるのよ、私が本屋側の人間なら絶対そうする)


でも読む前から

あ、この人物はこの人が演じるんだなあと

思いながら読むのって

それだけでちょっと作品が汚される感じがある。

(私はね)


小説は文字だけの世界

だから逆にとても自由な世界。

読者側の想像に任されてる部分が大きいというか


だから面白い、好きだと思う作品ほど、

私以外の何者かによって

色をつけて欲しくないと思ってしまう。

頭の中で勝手に映像化して

この役はこの人にやってほしいなーとか

考えながら読むのも醍醐味のひとつですよね。





私の原体験として、

ミヒャエル・エンデ作の

「はてしない物語」という児童書がある。


とても示唆に富んだ重層的で奥深い話で

その名の通り

ひとりの行動が次の物語を生み

またそこで新たな物語を産みだすという

「はてしない」物語。




本の表紙から伏線になってます。


出会ったのは小学四年生のころ。

もう、本当に面白くて大好きなお話で

今までに何回読みかえしたことか。



で、ご存知のとおり

映画化されました。



ネバーエンディングストーリー




もちろん観に行きました。




そして、、、失望。


映画は、話の前半

冴えないいじめられっ子バスチアンが

本の世界に吸い込まれていくまでしか描かれてませんでした。

この物語の肝は、吸い込まれてから、

後半にあるのです。



そしてエンディングがひどかった。

中学生だった私の目から見てもめちゃくちゃ子どもだまし。

子どもだって全然納得しないからな!


ちょっとトラウマレベルにがっかりした。


あれでは原作者も溜まったものじゃないなと思いました。




本当に大好きな作品だったので

映画館で、すごくがっかりしたのを今でもよく覚えてます。


私はそれ以降の顛末を知らなかったけど

原作者のエンデが映画の出来を不服として訴訟起こしたみたいですね。(でしょうね)

そして1990年にネバーエンディングストーリーの続編が作られたとか!第三章まであるとか!


まあ、見ないけどさ

(ネバーエンディングストーリーは、後編を作ろうと最初から考えられていたそうです。

なら尚更あのエンディングはなんなのさ、と思うけど。)




今のCGの技術での忠実な実写化とか

ジブリにアニメ化してもらうとかなら観てみたいかも…

ハリポタみたいな

ハリポタより少し複雑な話。

「モモ」も好きだけど

はてしない物語は私の中で別格です。



だから、それ以来映像化作品は

原作とは別物として考えよう、と

自衛する癖がついた。




もちろん、お互いが増幅しあって

面白さが何倍にもなってる作品もあると思うんですよ。知らないだけで。





ちなみに、アニメが先だったけど

原作のほうが

毒気があって好きだったのは

ドラえもんなどの藤子不二雄作品。


ドラえもんって漫画だと

けっこう怖いですよね。

あのエグみが好きなんだよね

アニメだけ観てたら味わえない、ゾワゾワする感覚。



最近の子ども向けの作品は

毒が抜かれてて

単純化されてて

こんな、わかりやすくて優しさだらけの世界で育っちゃっていいのかな?

と思う時がある。



ちょっと話変わって来たのでこの辺で‥‥



主題歌は良かったんだけどなあ。