こんばんは、YouEditです。
さて、自身ビートルズを聴くようになってから四半世紀。
最初の頃は、公式・非公式の区別さえもなく、
当然、UK・US・他各国版のミックス違いなども分からず、
ただひたすら曲の持つチカラに魅かれて聴きまくっていました。
それから数年後、一通りの音源についての知識も付き、
公式音源にもそろそろ耳が飽きてきたころ、
新社会人だった私は、勤務先の近くのレンタルショップへ
ふらり足を運んだのでした。
そこで目にした、ビートルズのジャケットに目が釘付けになりました。
そのジャケットのCD名は・・・
そう、
「ULTRA RARE TRAX」!
「なんだこの見たことのないジャケット・・・。」
「これは公式?非公式?」
と疑いながらも手に取り、ジャケット裏を見ると
さらに驚愕の文字が・・・。
「I Saw Her Standing There Take2(!?)」
「えっ?Take2ってどうゆうこと・・・?」
「公式のテイクと違うということ?てか、公式のテイクって第何テイクだ?」と
頭の中が「?」でいっぱいになりつつも、
心の中で漠然とした期待が膨らむのを覚えました。
中身を確認しないまま借りて、
そそくさと帰宅し、聴いてみると・・・・
もう信じられないほどクリアーな音と、
明らかに公式とは違う表情を持った
別テイクたちの嵐!
いきなり一発目の「I Saw Her Standing There」などは
ステレオ音源で(公式盤は当時、モノラルしかありませんでした)、
さらに裏ジャケットを隅々まで見ると、知らない曲名もちらほら・・・
「How Do You Do It」、「You've Got Troubles」・・・
音が公式盤の音源と比べても、明らかにクリアーで
メンバーの息づかいや、小声でカウントをとったりする声がとても生々しい・・・
興奮のあまり、最初の「I Saw Her~」だけで、
3~4回続けて聴いてしまいました。
そう、これが、私の「初ブート」体験だったのです。
このシリーズ、私よりもはるかにお詳しい方々が大勢いらっしゃるので
内容についての評価や音質などの細かな記事はここでは割愛しますが、
とりわけ自身にとっては、大きな衝撃だったと記憶しています。
(このような価値のある製品がフツーにCD店に並んでいた良い時代だった・・・)
シリーズとしては、8くらいまでリリースされたと思いますが、
それらを網羅し、聴きまくりました。
その後は、当然の流れ(?)で「Unsurpassed Masters」を聴き、
Live音源も探し、VeeJay盤などを中古レコード屋で探したりもしました。
一通りブートを中心にあさっていましたが、そのペースも徐々に低下し、
このCDのことをすっかり忘れていました。
つい最近、ネットを見ていたときに「ハッ!」と思い出して、
探してみましたが、みつかりません・・・(汗)
ここ15年くらいで、3~4回ほど引っ越したためか、
どこを探しても見つからない・・・おそらくそれらブート類をまとめた箱を
箱ごと紛失しているようです。(泣)
その中には上記の「Unsurpassed~」も・・・(号泣)
そこで、なんとか手元で聴きたいと思い、
シリーズを一つひとつ集めるのが面倒だったので、
「ULTRA RARE TRAX MASTER COLLECTION 2012」を購入。
オリジナルを8本集めるのとは、収録漏れがいくつかありますが、
あのクリアーな音は健在です。
曲によっては以前のオリジナルよりも少し長く入っている曲もあり、
収録内容としては満足です。
しかし、オリジナルのCDは何処へやら・・・(泣)
これらの秀逸なブートへの対策として、
オフィシャルでアンソロジーなどが発売されましたが、
アンソロジー収録のアウトテイクは、なぜか編集されているものも多く
曲によっては、疑問を感じる編集も・・・
(編集されていたらアウトテイクではないと思うのは私だけですか?
てか、アンソロジーの「Yes It Is」の意図がわかりません。。。
なぜ、アウトテイクから公式テイクにクロスフェードするのか・・・)
そういった、不完全かつショートカット編集したアウトテイクを収録すると
逆に「完全版が聴きたい!」という衝動が生まれ、
ブートを購入する方向へ流れてしまうのではと思うケド・・・
いろいろな意見もあると思いますが、あくまでも私個人の意見としては・・・ですよ。
そこで行方不明のブートCD達のことが気になりつつ、
紛失の現実を直視しないためにも、
ここ最近は、コイツをニヤニヤしながら聴いています。
ということで、初ブートの体験談から公式音源への異論も含め
だらだらと書きましたが、この「ULTRA RARE TRAX MASTER COLLCTION 2012」の
入手によって、久しぶりにブートあさりにスイッチが入ったらどうしよう・・・。
(紛失の自覚が芽生えてきましたので・・・)
これらの音源でしか聴けないテイクはもちろんですが、
曲以外のメンバーの魅力も感じられるのはいいことですが
これらの市場を支持するのは、ルールに反していることになるので
気持ちはちょっと複雑なところです。
では、また。