木防已湯臨床のコツ | 漢方1日1歩のブログ

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1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

 木防已湯は心不全や弁膜症に非常に効果を示すのだが難点があり長期使用するとどこかの時点で悪化することが多いという事である。急性期を過ぎたら別の方剤にするか増損木防已湯(木防已湯+生姜・蘇子・桑白皮)にした方が安全である。私は

 

木防已湯+香蘇散

 

で代用している。増損とはよく言ったもので生薬を増やすことで効き目がマイルドになるのである。合方全盛時代にこの

 

増損

 

という言葉には考えさせるものがある。

 

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