苓桂朮甘湯合四物湯を処方して頭に浮かぶ動物 | 漢方1日1歩のブログ

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1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

 野兎病の詳しい記載はインターネットで調べていただくとして世界で初めてこれを記載したのは漢方医の本間棗軒である。世界で初めて全身麻酔下乳がん手術を行った華岡青洲の弟子である彼もまた世界初の事跡を残した。本間棗軒は連珠飲を創成したことでも有名である。


苓桂朮甘湯+四物湯


である連珠飲は西洋医学的に言うと貧血(=血虚ではない)でめまいがある人という事になるのだろう。しかし往時から貧血には鉄がいいことが知られていたようで鉄さびを服用するとめまいが治るとの記載もあることから昔の人の観察眼には驚かされる。私はこの方剤を処するときにいつも本間棗軒の顔より先にウサギの姿が思い浮かぶ。


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