華岡青洲の陰に隠れて | 漢方1日1歩のブログ

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1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

本日漢方先哲命日

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 小山 肆成は、和歌山県白浜町に生まれ、1862年10月28日に死去している。漢方を宮廷医高階枳園に師事している。高階枳園は華岡青洲流外科の大成者である本間棗軒も一時師事していた人物である。小山 肆成は家宝の刀など家財を売り払って実験用の牛を購入し、妻を実験台にして天然痘ワクチンの研究に没頭し、牛化人痘苗(ぎゅうかじんとうびょう)の開発に成功した。これが日本初の国産天然痘ワクチンである。このワクチンは免疫獲得率が高く世界的に高評価を得た。和歌山県では北の青洲、南の肆成と評されている。青洲に比べると知名度が低いが、和歌山では顕彰会も組織されているしかし青洲の妻にしろ肆成の妻にしろ自ら実験台を申し出ている。和歌山県の女性は自己犠牲的で慈愛に満ちた女性が多いのだろうか?


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