58種類の生薬を含む方剤 | 漢方1日1歩のブログ

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1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

本日は漢方豆知識を5行以内で伝えます。

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漢方方剤は生薬の複合体だが構成生薬は多くても20種類にいかないのが普通である。そんな中『和剤局方』の烏犀園は58種類の構成生薬からなるびっくり処方である。滋養強壮剤的に使用するそうだが、徳川家康が愛用したことでも知られている。現代でも佐賀県で野中烏犀園が売られているが、内容は3分のⅠ位に簡略化されている。

 


補足:簡略化された理由はいろいろあるが構成生薬に有害なヒ素や現在手に入らない生薬があり削っていったものと思われる。


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