(原文訳)病気が胸部より上にある場合は食後服用が良い。病気が腹部より下にある場合は食前が良い。病気が四肢や血脈にある場合は朝食前が良く、病気が骨髄にある場合は夜食後に服用するのが良い。
とある。これだと風邪を含めた胸部より上位の疾患は食後服用が良いという事になる。『神農本草経』の記載をそのまま真に受けることはできないが、要はケースバイケースということに落ち着くと思う。当院では、漢方専用の薬袋を作っており、そこに服用方法は食前又は食後と書いてある。そして初めての患者には「食前の方が効き目が出るのが速いと言われていますが食前でも食後でも効果は一緒です」と言って受付けに渡してもらっている。こう言うと食前に飲んでくれる患者の方が多いが、食後服用だから効果が減弱したと感じたことは今まで1度もない。
参考文献 神農本草経解説 森由雄著 源草社
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