補剤見直してみませんか? | 漢方1日1歩のブログ

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1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

 漢方的に補剤というと六君子湯や補中益気湯などがすぐに浮かぶ。これらの方剤は確かにいい方剤であるが、時として病態改善に時間がかかる時がある。傷寒雑病論中の補剤として内藤希哲は『医経解惑論』の仲景補虚枢要六方論で次の6方剤を挙げている。


1桂枝湯

2四逆湯

3理中丸

4八味地黄丸

5炙甘草湯

6小建中湯


傷寒という転変激しい病態で使われてきたこれらの方剤には即効性がある。言ってみれば急速充電。特に桂枝湯類はもっと見直されてもいいような気がします。


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