こんな空が広い空間で
犬の散歩をしている
ここはすごく気持ちがいい
季節によって
緑一色になったり
黄金一色になったり
蛙の大合唱や
蛍も飛び交い
白鳥もたくさん飛来したりもする
今は小さな春を見つけられる
自然を堪能できる素敵な場所
この前
高齢の犬とのゆっくり散歩の時
ここは神社も近いし
この広い空間で
龍が飛んでいるかもしれないなぁ
そんなことを思って空を見た
もくもくふわふわの
かわいい雲ばかりで
シュッとした雲はなかった
あ、祝詞を唱えてみよう
ふとそんなことを思って
誰も散歩していないしと
大きな声で唱えてみた
一回唱えて
もう一回さらに大きな声で唱えてみた
広い空間で大きな声で
祝詞を唱えるのは初めてで
でも、なんか気持ちよかった
急に風が吹き始めて
向かい風が強くて
冬の名物の山からの吹き下ろしだぁと
涙を流しながら散歩を続けていた
涙をふきふき
散歩を続けていて
ふと空を見上げると
もくもくふわふわの雲の端に
大きな輪っかがくるんと出来ていた
え、もしかして？
ええ、なんか嬉しい‥
写真、写真、とガサゴソしていたら
あっという間に輪っかの雲だけ
消えてしまった
消えてしまったけれど
私だけの秘密のようで
なんか
ほくほくした気分になった
大吉はうれしい
思い切ったことか‥
頭に浮かぶのは
ただひとつ
やはりやるべきなのかもしれないなぁ
