おとっつぁんありがとう
おはようございます
数日前
知らない番号からかかってきた
電話に出ると
『 氷室社長ですか? 』
と
懐かしい声
その人は
10年近く前に
氷室建設で働いていた
営業ウーマン
三浦さん
数年ぶりに掛かってきた電話で
ピンと来るものがあった
予想通り
三浦さんの伴侶であり
僕にとっては
人生2人目の親父
森本亮次
おとっつぁんの訃報だった
数年前から
癌になり
入退院を繰り返していた事は聞いていた
まさに
昭和を代表する様なその親父は
頑固者そのものだった
彼は
氷室建設に派遣で来ていた
当時
一緒に現場に入っている数人の責任者から
『 めちゃ仕事できる人来てますよ!』
と
何人もから聞いていた
僕もこの道のプロなので
彼の仕事を見て
一瞬でわかった
あぁ
この人出来るな
ってね
彼は
今で言う氷室建設の専務
羽谷君と仲が良かった
おとっつぁんとは
よく飲みに行った
従業員の中で
一番多く飲みに行った人
氷室建設に派遣できて数ヶ月
ある日
彼は顔を出さなくなった
当時その会社は
氷室建設からしたら孫請にあたる会社だったので
下請けさんに確認してもらうと
返答が返ってきた
『 飛んだみたいですよ 』
って
僕は
あの強気で
男らしくて
不器用な親父が飛ぶなんて
何があった?
と思いつつも
連絡を取る手段もなく
いつも通り現場に出ていた
その当時
僕はまだ20代だった
だからなのか
結果盛んなもの同士
すごく気が合った
数日後
違う現場に入っている
専務から電話があった
『 森さんから連絡ありました 』
珍しく
動揺した声だった
公衆電話からかかってきて
助けて欲しいって
言ってきたんですけど
どうすれば良いですか?!
と
明日同じ現場にするから
掛かってきたら
すぐ俺に変われ
そう伝えた翌日
同じ職人らしく
昼休みに電話してきた
僕が電話に出て
事情を聞くと
香川出身のおとっつぁんは
地元で借金まみれになり
逃げる様に愛知に来た
そして
知り合いの紹介で務めた派遣会社は
やくざが経営する会社
そこで貰える給料は
1日2.000円
しかもそのお金も
毎日帰ってから
麻雀に付き合わされ
取り上げられ
そして
借金にされる
部屋の掃除
飯の用意
組員の運転手
博打
寝る間もなかったと
泣きながら話してくれた
僕は話を聞いて
おとっつぁんに聞いた
今後どうしたいのか?
すると
おとっつぁんは言葉を発する事が出来なかった
しばらくして
僕から切り出した
おとっつぁん
今からお金を送るから
それで寝るとこ探して
ゆっくりしな
帰ってきても来なくても
どっちでも良い
まずは
飯食って寝てね
そう伝え
今もできるかわからないけど
郵便局にお金を送った
三日後
また専務は電話があった
僕は
その時の為に
前もって専務に伝えといた
もし連絡あったら
その時は
何も心配せず社長を頼れ
って言えと
その次の日
名古屋駅に迎えに行った
彼は
駅裏のビッグカメラの柱の裏に隠れてた
ヤクザの追い込みが怖かったんだろう
僕は車を降り
おとっつぁんの横に行き
おかえり
と声をかけ車に乗せた
タバコを一本吸い終えた彼に
僕は一つ質問をした
俺にどうして欲しい?
それから待つ事30分
彼は柄に似合わないかすれた声で
助けて下さい
そう一言だけ呟いた
僕はその足で
彼が務めていた事務所に行き
そこの社長である
組長さんに話をしに行った
今森本を乗せてきました
森本の借金はいくらありますか?
すると
その組長は僕の顔を見て
間を開けて言った
1.800万
僕が森さんから聞いていたのが
800万
要は
舐められてる
僕も覚悟して行っているので
わかりました
じゃあこのまま森本逃しますね
すると
周りの組員が僕に近寄ってきた
若かった僕は
簡単にスイッチオンだった
そしてその勢いのまま
組長に言った
このまま逃したら
もう二度と捕まえる事はできんでしょ
わざわざ話に来とる人間に
話膨らませてふっかけるのは
男のやる事ですか?
ってね
周りにいる組員は
ギャーギャー喚いてた
組長は黙ったまま
僕の目から視線を離さなかった
そして
しばらくして一言
いくらならのむ?
僕は即座に伝えた
現金200万
喚き散らす組員をそこから出させた組長は
ヤクザの目で僕に言った
お前
なかなかやるなぁ
僕は何も返事せず
もってきていた200万をその場に置き
証文をもらいその場で破り捨てた
そして車に戻り
おとっつぁんに筋を通そう
そう伝え
組長に頭を下げさせた
びくつきながらも
おとっつぁんは
きちんと
頭を下げて
お世話になりました
と
蚊の鳴くような声で伝えていた
車に戻り
事務所から離れると
おとっつぁんは
社長
ほんまに?
ほんまにええの?
と
何回も聞いてきた
僕は
多分 うちのがきついよ笑
と笑って伝えた
その日の夜
専務を交えて三人で飲みに行った
おとっつぁんは泣きながら
専務に何回もお礼を言っていた
ほんまにすまん
ありがとう
ありがとうな
って
この当時
専務はただの従業員だった
けど
彼が務めてから
1週間も経たないうちに
僕が彼に伝えた事
それは
お前がこの会社を引き継げ
彼には
僕には無い魅力があった
そして
彼がそれから数年後
覚悟を決めて
僕がやります
と言ってきた時に
伝えた事
あのな
一番最初に一番大事な事を教えとく
氷室建設は
お金で買えないものを大事にする会社
わかったな?
って
そして
その居酒屋を出る時
気が抜けて酔っ払い
車の中で寝てるおとっつぁんを横に
専務が僕に言った
お金で買えないものって
人ですか?
ってね
おとっつぁんは
こうやって
僕だけではなく
氷室に関わる人達
色んな人に影響を与えてくれた人
僕が知るおとっつぁんを書くつもりで始めたけど
文字数制限に引っかかるから
この続きを
今日か明日か
次のブログで書きます
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