不義理をしてしまってと思う心
今晩は
昨日は久々に四国に行ってきました
その理由は
研修生の遼太
34歳
彼が一念発起して
お遍路に行きたい！
と言ったから
彼は
関東から来てる研修生
実家の家業をしたり
運送業をしたり
と
彼なりに頑張ってきました
でも
言い訳ばかりで何も続かない
それでも
大好きなお爺ちゃんが作り上げた
その家業を
自分が背負っていきたい
そんな想いを持っていました
彼には
兄弟がいます
結果から言うと
彼の兄弟が後を継ぐ事は決まってる
それは
僕自身が親御さんに確認した事
彼の要望で
親兄弟の意思を聞き
彼の望みで
その事実を伝えた
自分がやってきた事は
自分が一番わかってる
でも
なんともやりきれない気持ちだったと
僕はそう感じていました
僕は彼に
いくつかの選択肢を提案しました
極論だけど
彼が自らの力で事業を起こし
その実家の家業を買収する
とかね
僕はいつも
研修生に話す時は
極端な例えを出します
それは
その後の現実的な例え話が
より
現実的にイメージしやすくする為に
彼は
家族の事を大切に思ってる
そして
大好きだったおじいちゃんの事も
今もずっと思ってる
だからきっと
お爺ちゃんの期待に応えたいんだろうと
僕はそう思ってます
そして
彼に事実を伝えて数日後
僕の彼が食事をしていた時
行ってきました
お遍路に行かせて下さい！
ってね
僕は一日置いて
次の日にもう一度確認しました
『本当に行きたいのか？』
そして
その理由を聞くと
今まで全部中途半端だった
そんな自分を変えて
逃げない自分になりたいから
そう言いました
そして
彼の気持ちを御家族に伝え
二つ返事で
OKを貰いました
言うまでもなく
彼に成長して欲しいから
そして
彼には一言も言わず
昨日の昼に寮に行き
遼太を起こし
『 おい！今から行くぞ！』
予定通り
めんくらってましたが
その時の反応で決めるつもりで
あえてそうしました
結果
僕の感覚で
あっこいつ本気だ
そう感じたので
そのまんま四国に入り
今日の朝
無事出立しました
お遍路モードになってね
僕も数年前に歩き遍路をしたので
その過酷さは
痛いほど身に染みてる
今日は
無事１〜７番札所までついたと
報告があったので
こらからの
約40日間
しっかりと自分と向き合って
なりたい自分になって欲しい
そう信じます
今日書きたいのは
ここからが本題です
僕が以前
氷室建設で年に一人
四国お遍路に行かせてました
そこからの縁で
ずと世話になっている
元お遍路宿の大将と
昨日は飲みに行きました
話すと長くなるのですが
この大将は
僕が思う本物の男
人を想う
人に優しい
人の為に
そんな生き方をされている方
昨日ね
一番最初にお遍路に行かせた
元従業員の直也に連絡し
夜
大将と飲むからその時に連絡すると伝え
店に入ってから
直也に連絡しました
僕はその時の大将の一言目を聞き
この人
本当に格好良い
これこそ
男の中の男だわ！
そう思う一言
それは
直也に電話を代わって言った言葉
不義理してます
お遍路さんも減り
コロナの影響もあって
やむなく店を畳んだのに
不義理してます
いつも
氷室の若い衆を10人以上
急に連れてったり
急な頼み事で
車を往復10時間以上走ってもらったり
毎年行かせてた若い衆のお世話も
お願いしっぱなしなのに
不義理
僕からしたら
いつもいつも世話になって
義理があるのは
僕たちの方なのに
この人の心根は
一体どこにあるんだ？
そう感じざるをえませんでした
そして
大将が酒が進むに連れ
話をたくさんしてくれました
社長
僕ねこう見えてもう70になりましたよ
この歳になるとね
自分がどう死ぬか？
って考えるんですよ
僕はね
後何年生きれるかはわからないけどね
楽しく生きて死ぬつもりです
最後の瞬間に
あー俺の人生
楽しかった！
って思える様に生きるんです
って
話してくれました
大将にとって
楽しく生きるって事は
どういうことなのか？
その答えが
あの言葉に出てます
人の世話をすること
人を助けること
人の役に立つこと
僕は久々に
心から感動しました
そして
大将を迎えに行く道中
車の中で
僕は遼太に言いました
あのな
あの大将は絶対お前に
なんかあったら言ってこいよ
番号教えて
って言ってくるぞ
店に入って2時間くらい経った時
大将が遼太に言いました
ちょっと俺に電話して
なんかあったら
いつでも言ってくれよ！
ってね
僕は
遼太がどんな反応するのか
それを見ようとしたら
何故か
隣座っていたヒデが泣いてました
今日の帰り道
ひでにその理由を聞くと
何の得もないのに
あの人は本当に人の為って
メチャクチャ感動しました
ってね
粋塾の子達と関わるひでにとっても
良い勉強になったと思います
人の為って
こんな格好良いんだぞ
って
そんな格好良い人になりたい
って
そんなふうに思ってくれたら
ありがたいなと
そう思いながら
大将に感謝しつつ店を出ました
そして
大将を家に送り
奥さんが外まで出てきてくれて
お別れの時
前までは
握手してのお別れだったのが
昨日は何故か
大将が僕にハグしてきました
すごく
力一杯
僕は
涙が出た
大将から何かが伝わった
それを感じて
涙が出た
それが今
ここに書いててハッキリとわかりました
それはきっと
何にもしてあげれないけど
いつでも力になるよ
そんな想いが伝わったから
僕もね
こうやって文字とか言葉じゃなくて
生き様で
誰かにそんな風に思える男でありたいと
心から想う
素晴らしい思い出となりました
大将
本当にありがとうございます
約束通り
200歳まで生きて下さいね
そしてもう一つの約束
遼太が高知市内にはいったら
一緒に
ひろめ市場行きましょう！
そしてまた
男酒
交わしましょう！
昨日は本当に楽しかった！
ありがとう！
今日も
ありがとうございました！
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