百里を行く者は九十を半ばとす

 

 

突然ですが

 

 

この言葉はご存知ですか?

 

 

意味は

 

 

何事も終わりのほうほど困難であるから、九分どおりまで来てやっと半分と心得、最後まで気をゆるめるな、という戒めの言葉。

 

 

という言葉です。

 

 

先日 毎年恒例の

 

 

株式会社 氷室建設 そしてグループ会社の新年式を行ってきました。

 

 

その帰りの時に 先日書いたように

 

 

今後研修内容に組み込むといっていた ヒッチハイクを

 

 

うちの若手のホープである 勇太朗にやらせました。

 

 

 

 

 

もちろん言うまでもなく 名古屋から熊本までです。

 

 

翌日に帰ってきたら 10万円

 

翌々日なら 5万円

 

それ以降なら 1万円 と

 

 

ビッグボーナス付きの修行です。

 

 

今回は 研修生ではなく 社員であり 距離も距離ということで

 

 

個人携帯と財布を奪い取り

 

 

会社支給の携帯だけもたせました。

 

 

当然 身内や連れに連絡しずるをさせないためです。

 

 

彼は僕の予想を大きく超えて 翌日に帰ってきました。

 

 

11台の車 11人の人にお世話になって。

 

 

その日の夜

 

 

勇太朗の頑張りを祝うために 飲み会を開きました。

 

 

僕はそこで あえて全員の前で 賞金10を渡しました。

 

 

勇太朗はそれを受け取りこういいました。

 

 

『 本当は今日 現場なのに 休んでこんな経験させてもらってありがとうございます 』

 

 

そう言った勇太朗に僕はこう言いました。

 

 

” 今日は お前のおごりだろ! ”

 

 

少し驚きの表情をしながらも 勇太朗ははい と 返事をしました。

 

 

まぁ 当然といえば当然です。

 

 

氷室建設 鉄板ルール

 

 

” 社長にノーはない ”

 

 

正直言うと 僕はこの時点でかなり気分を害していました。

 

 

なので 本来なら絶対こんなことはしませんが

 

 

その日は 体調が悪いからと言い

 

 

途中で帰ってきました。

 

 

それからの数日間 僕はずっと悩んでいました。

 

 

僕の腹の中にあるものを勇太朗に伝えるか?伝えないか?

 

 

僕の中にあったものを言葉にするなら

 

 

” お前 くそ恰好悪い ”

 

 

という 残念な気持ちでした。

 

 

まず僕は居酒屋を出るとき

 

 

” 領収書を切ってこい ”

 

 

そう伝えました。

 

 

この時点で勇太朗が出す予定だったお金は経費扱いとなり

 

 

出した分は戻ってきます。

 

 

僕はいつも熊本では全員連れて飯に行きます。

 

 

それが当たり前になっているのを感じていたため

 

 

自分たちの横並びの位置にいる 勇太朗のお金で飯を食う事で

 

 

遠慮から気づける 感謝を知ってほしかったからです。

 

 

もうすぐ撤退ということもあって

 

 

今の環境や基準が当たり前じゃないんだぞ!ってことを伝えたかった。

 

 

そして

 

 

数日がたち

 

 

僕は勇太朗を呼び出し 話をしました。

 

 

『 お前さ 俺がヒッチハイクで帰ってこいと言った時点で

 

 

帰ってきて 10万円もらうことがゴールだっただろ? 』

 

 

” はい ”

 

 

『 あのよ よー覚えとけよ この世の中にはな

 

百里を行く者は九十を半ばとす

 

って言葉があるの (意味を説明し)

 

 

お前にとってはゴールが百だっただろうけどな

 

 

俺にとっては九十なんだわ

 

 

何かわかるか? 』

 

 

こんなやりとりをしました。

 

 

すべてのやりとりを書くと 一昨日みたいに文字数制限に引っかかって見にくくなるので

 

 

とばして要点を書きますね。

 

 

僕は勇太朗に10万円をわたしたときにこう言ってほしかった。

 

 

『 社長 こんな経験させてもらえて感謝してます。

 

 

だから お金はいりません。 この経験だけでじゅうぶんです。 』

 

 

ってね。

 

 

なぜなら 僕ならそういうから。

 

 

若干 18歳のがきにそれを求めるのは早いんじゃないか?

 

 

これが 僕が話すかどうかを迷っていた理由です。

 

 

でも ここに書いているように 僕は話をしました。

 

 

なぜなら

 

 

勇太朗が 将来社長になる!と 決めているから。

 

 

僕は勇太朗に言いました。

 

 

『 俺は お前らにいろんな話をするよな?

 

 

その話のほとんどが 俺の経験した話をしてる。

 

 

だからこそ 説得力があるだろ?

 

 

お前はな ゴールした瞬間に気を抜いて 単なる18歳のガキになったけど

 

 

本気で社長になって成功するなら

 

 

ほかのやつと同じことしてては無理だぞ

 

 

それに いつかお前にも若い衆が出来たとき

 

 

お前今回の事 なんて話すの?

 

 

小遣いもらってうれしかったわ! か?

 

 

俺でもヒッチハイクで帰ってこれたでお前でもできるわ! か?

 

 

それよりもよ

 

 

俺はこう言って その十万円を社長に返した

 

 

なぜなら

 

 

俺はそんな経験させてもらえるだけで じゅうぶん感謝してたから 

 

 

お前

 

 

どっちが格好良い?

 

 

お前はどんな親方になりたくて どんな若い衆を育てたいんだ?

 

 

金は儲けりゃいい でもな

 

 

それは 人生を良くする手段でしかないってことは いつも言っとるだろ?

 

 

おれはな お前に物凄く期待しとるからこそ この話をしとるんだぞ

 

 

わかったなら 今回の事をしっかりと胸に刻め! 』

 

 

こういいました。

 

 

勇太朗の口は唇をかみしめ 悔しそうでした。

 

 

当然ですよね

 

 

自分がマックス恰好良い!と思った瞬間に

 

 

そこが スタートラインと知ったんだから。

 

 

僕は こうやって自分の価値観を半ば押し付けながら若い衆を育てます。

 

 

僕なりに責任というものをしっかりと持っているつもりです。

 

 

だからこそ彼らに言います。

 

 

『 お前らな 俺に騙されたら運だと思え 』

 

 

僕は僕の知る マックスを彼らに教えていきます。

 

 

彼らの当たり前を変える

 

 

これが 僕にできる 教育であり 人勢育成と考えています。

 

 

もちろん 18歳のガキが

 

 

名古屋から熊本まで一日で帰ってきたことは

 

 

物凄く頑張ったことはわかってます。

 

 

それでも もっともっと自分に期待し

 

 

自分の可能性を信じてほしい

 

 

だからこそ

 

 

厳しくします。

 

 

ちょっと似合わないけど

 

 

愛してるからこそです。

 

 

こんな男である僕や こんな男になりたいと思う連中のもとで

 

 

修行させたい 勉強させたいと思う子がいるのであれば

 

 

老若男女問わず

 

 

連絡お待ちしてます。