おはようございます。



今日は うちの若い衆の 太志(ふとし)ってやつの話です。



こいつは ガキの時からずっといじめられていて



ろくに声も出せないような いかにもいじめられっ子



って感じのおとなしいやつです。



一昨日から 僕と一緒に現場に入っていたので



いろんな話をしていました。



話をしながら 僕に伝わってくるのは



” 変わりたい でも 変われない ” って感情です。



昨日の帰り道に僕が



「 お前本当に変わりたいの? 」 と聞くと はい というので



何を変えたいか聞くと 



「 言いたいことを言えるようになりたい 」 というので



会社の近くのビデオ屋の駐車場の端っこに立たせて



叫んでみろ! ってやってみたんすよ。



そしたらね、 こいつ 一時間以上も何もせず



ただ もじもじして 立ってるんですよ。



痺れを切らして 迎えにいって 



「 お前なにやっとんの? 何をおもっとったの? 」って聞くと



「 人の目が怖いです。 」 っていうんですよ。



で 僕は彼に言いました。



「 あのな、 俺もお前も 今この瞬間に死んだとしても



世の中何も変わらんのだぞ、 俺らはな そんな程度の人間



なんだぞ、 だからな そんな俺らが 人の目気にしたって



しょうがねーだろ! 」 ってね。



それでね、



かれは 自分に自信をつけるために やろうとしたのに



結果から言うと 自信喪失したんですよ。



僕もさすがに このままじゃまずいな って思い



「 明日の朝礼で かましたれ 」 っていいました。



これは 朝礼で 彼がみんなの前でいう前の動画です。






どうです? パッとしないでしょ。


いじめられる空気満々でしょ。


だけどね こいつは こいつなりに 必死になってるんですよ。


僕はめっちゃ 期待して この後の様子を見ていました。


それが これです。 ↓ 





どうです?


いきなりだったんで うちの若いやつらも 


面喰ってましたけど 一人やたらノリのいい奴がいたでしょ


こいつは 津留(つどめ)ってやつで


何にも殻のない やつなんですよ。


こいつは かなりアホだけど でも 思いやりのある優しいやつです。


だからこそ いの一番に太志の気持ちを読んで


馬鹿になれるんすよ。


終わった瞬間にね 工事部のボスが


「 太志 明日から頼むな 」 って言ってました。


みんなも 照れくさそうに笑ってました。


太志にどうだった? って聞いたら


「 すっきり しました! 」 って 


間抜けな顔して 言ってました。


 僕がね 親方やってて良かったって思う一番の瞬間は


若い衆が 殻を破っていく瞬間を見たときです。


あいつらの 人生で最も大切な時に 一緒にいれるってことが


僕にとっては 最高の喜びです。


終わってみたら なんてことない


でも やる前は ぶあつい殻なんですよね。


やってみたら シャボン玉くらいなのにね。


そんなことが わかてくれるきっかけになればいいな


なんて 思いながら 書いています。




太志


よくやった!


お前は男だ!


それでこそ 氷室流だ!