こんにちわ たった今お遍路に行っている



なおやから 報告がありました。



残金が5000円しかない 昨日の夜



素泊まりした旅館の人が 朝食と 弁当を渡してくれたこと。



道中 何回か顔を合わせたおじさんに声をかけたら



明日は一緒にまわろうかと 言われたこと。



さらに 老人に声をかけられ



その老人が 2年くらい名古屋で働いていて



戦時中は 特攻隊員で 飛行機がなくて



生きながらえたこと そして 生きて入れることに



とても感謝しているという話を聞いたこと。



そんな 報告がありました。



不器用なあいつは そんな話を話し終えると



もじもじしていました。 僕には彼が何を言いたいかわかっています。



それは お金がない ということです。



彼は 「絶対返すから お金貸してください」と行ってきました。



僕は言いました。「なおや あのな お前を空港に送っていったとき



俺は30万 持っていっとったんだぞ、でも 渡さんかったのは、



お前が何も言わず、とりあえず持ち金の3万円でやろうとしとったから



だぞ、でな、よく聞けよ、おれは今までどうやって稼ぐかという、



お金を稼ぐ入口ばっかりを考えてきた。でもな、最近はそこに価値を



感じられんくなって、お金の出口、何に使うかということに価値がある



。だから、この三十万は返さんくっていい、たった三十万でお前の人生



が、変わるんならこんなに安いもんはない。だから、そんなことは心配



せずに、一生懸命頑張れ。」と言いました。かっこつけるわけでもなく



本心です。



彼は「ありがとうございます。がんばります。絶対やりきってきます。」



と、言ってました。



その言葉の温度は、とても優しく力強い、今までの彼には



発することができないような そんな感じを受けました。



何の為に働くのか?何の為に生きるのか?



今 苦しいことは将来必ず 自信に武勇伝にネタになる



将来 あいつが家庭を持って 子供ができたとき



胸を張って 自分の子供に



「苦しくても頑張れ つらくてもやり切れ お前ならできる



おれの子なんだから 」 と



言うことでしょう。



そんな お金で買えない 自信や思い出に



自分がお金を使えること そして そこに価値を置けていること



我ながら うれしく思います。



何よりも あの直也が 本気で一生懸命頑張っていること



久々に 僕は 「俺はこの為に親方やっているんだ」と



感じれる 僕の人生の一ページに残る



最高の一日でした。



応援してあげてください。