どうもー。avex移籍後初の、大好きなアルバムです。
NIGHTMARE
2,100円
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『NIGHTMARE』
01.eleven
RUKA作曲。純粋なSE楽曲は初かな?女性による英詩の朗読がメイン。ネガティブな単語を並べているけど、いつかそんな言葉たちのない世界を作り上げられる、悪夢を乗り越えて…的な内容。11年目のeleven、ということでしょうか。
02.VERMILION. ★★★★
RUKA作曲、avex移籍後初の17thシングル。冒頭のドラムが力強くかっこいい。シリアスながら疾走感と伸びやかなギターに、曇った空を晴らすようなパワーを感じる。メロディも、ツインリードのソロも全てが熱い。
03.fragment ★★★★☆
RUKA作曲。重厚なリフに、繊細なアコギの対比が美しい。シリアスな低音メロディは、サビで哀愁を爆発させる。ギターソロでは久しぶりにアコギが登場、クラシカルで猛烈な切なさを演出。全体のアレンジも素晴らしいし、メロディも最強、救いのない歌詞もRUKAの本領発揮。
04.swallowtail ★★★☆
RUKA作曲で、リード曲のひとつ。エレクトロなシンセと重厚なバンドの融合。声にもエフェクトがかけられ新境地。前曲とは逆にサビでテンポを落とし、メロウな哀愁メロディが炸裂。
05.Q. ★★★★
咲人作曲。これもヘヴィながらグルーヴ重視で、不思議な高揚感のあるメロディが癖になる。終始激しいドラミングが気持ちよく、アームを聴かせた咽び泣くギターソロも良い。問いかけ形式の歌詞も面白い。ヒトとは。
06.RAY OF LIGHT ★★★
Ni~ya作曲で、リード曲のひとつ。透明感のあるキャッチーなサビで開幕、ベタなメロディではあるけど、瞬く星空を感じさせる曲。疾走しつつもドラマチックな展開で、なんとなく女の子の方が好きそう。RAY OF LIGHTがレモンライムに聴こえるってネタにされますが、マジでそう聴こえます(笑)。
07.Rem_ ★★★★★
咲人作曲の15thシングル、移籍前のためか再録されています。こちらも透明感と疾走感のある楽曲。爽快なカッティング、そしてどこまでも突き抜けていくメロディとギターソロが好きすぎる。シンセもいい塩梅で壮大さをプラス。Xばりに泣きと疾走感を融合させた神曲。
08.Cherish ★★★★
咲人作曲。少しサイコな歌詞と相まって独特で奇妙な音使いとメロディ、ベースがいい味。ブレイクからのYOMIとギターのみになる展開はゾクっとする。"ペットと飼い主"を描いた歌詞、最後には…。ライブでは柩のアクションに注目。
09.The sorrow of decever ★★★☆
RUKA作曲。重厚なリフにトランス系シンセを乗せた疾走哀愁ナンバー。3曲目と4曲目の合わせ技というか。このチューニングの低さは「ジェネラル」に近いけど、こちらはメロディの哀愁が半端ない。何かが惜しい曲。
10.a:FANTASIA ★★★
咲人作曲の16thシングル、再録。歌詞に"少年テロリスト"とある様に、シングルでありながらジャイアニズムの系譜を感じる曲。ラウドさの中にある確かなメロディが光るサビ、爆発力も随一。メジャーシーンでの葛藤を描いたような歌詞、移籍前の最後のシングルだけに色々と深読みしてしまう。
11.零-beyond the G.- ★★★☆
咲人作曲。続くのはジャイアニズムシリーズの最終作にして零。ハードコアサウンドを基調にファンク要素もあり、サビの韻を効かせた早口メロディが印象的。間奏のクラシカルな3拍子も奇妙さを演出して良い。前曲も含め、何処か自暴自棄な歌詞。
12.輪廻 ★★★★☆
久々の柩作曲。テンポは遅くないものの、今作唯一ミディアム寄りの楽曲でメロウなメロディが魅力。穏やかで滑らかに流れるサビが絶品。個人的に柩最高傑作。咲人のギターアレンジも神がかってる。
13.$eam ★★★★☆
咲人作曲。パンキッシュなリズム隊と対照に、伸びやかなリードギターが壮大な世界を広げる。Bメロのクラシカルさと疾走感、サビの超キャッチーな軽やかさが最高。間奏では3拍子になりベッタベタなクラシカルフレーズを披露、良い。
14.SLEEPER ★★★★
RUKA作曲の18thシングル。RUKAらしくシリアスに疾走し、サビでは切なくキャッチーなメロディが爆発。奇をてらわずメロディのみで勝負できるほど質が高いと思います。「Lost in Blue」に近い喪失感があって、やっぱりこの系統も好き。
15.Dazzle ★★★☆
咲人作曲、通常盤のみのボーナストラック。ロカビリー感もあるロックンロール、サックスも登場。Bメロのせめぎ合うギターバトルが熱い。サビの力強さも良い。まさにRAZZLE-DAZZLE。
総評 [お気に入り度★★★★☆/おすすめ度★★★★★]
avex移籍後初のアルバム、個人的にはナイトメア最高傑作。クオリティの高いシングル曲が4曲、書き下ろしも11曲収録されかなりのボリューム。アルバム曲も1曲1曲が濃くて、メロディのパンチもある。バンド名を冠するに十分な出来。
RUKA曲は本当にナイトメアの王道、既にお家芸のような感じはありますが新機軸のエレクトロ要素も顔を出す。咲人曲は守備範囲が広くアルバムをバラエティ豊かに彩る。柩とNi~yaの曲も収録されたのが嬉しい。
惜しむらくは、収録曲に対してミディアム曲が少ないことですね。バラードも無い。流れもノリも良い分、聴き疲れはある。落ち着いた曲がそれぞれ柩とNi~ya作曲っていうのは面白いんですが。そういう意味で、ナイトメアの神髄か、というとすべては出し切れていない。全ての曲に陰を感じるのは彼ららしいところですが。
その分、エネルギッシュなバンド感はかなり強い。シンセは結構入ってるけど基本的になくても成立する楽曲が多いと思う。今まで通りの絶対的なメロディの良さと、着実に成長したバンドの力強さ。その熱量が曲数にも現れたのかも。
ベストソング / Rem_