どうもー。今回は大作?レビューが続いてたのでシングルを。Dir en greyのシングルです。表題曲と、そのリミックス2曲というちょっと特殊なシングル。原曲は長らくアルバムに入っておらず、2007年の初ベストにてめでたく初収録。逆にリミックスはリミックスベストにすぐ収録されてました。結構リミックスもの好きなんですよね。
ぶっちゃけベスト2種で網羅できるのでシングルとしては持ってないのですが、最高の1枚なので是非紹介したくて。
ain’t afraid to die
1,296円
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『ain't afraid to die』
01.ain't afraid to die ★★★★
ピアノとボーカルから始まる壮大なバラード曲。活舌の悪さや高温の張り方がまだまだ若さを残すも、メロディから言葉の選び方からとにかく美しい。2回目のサビで登場するバンドサウンドや、曲中盤のブレイクから入る超エモーショナルなギターソロの、残響強い音色はしんしんと降る雪を思わせる。ラストに向けて、Dirとはおよそ相性の良くなさそうな(笑)、子供のコーラスとストリングスが登場し、暖かくも劇的に盛り上げる。ストリングスアレンジが本当に素敵で…。
どーでもいいですけどイントロのピアノでバイオハザードを思い出します。
02.ain't afraid to die ~with frosted ambience~ ★★★★☆
直訳で「霜の降りた雰囲気」、Dieによるリミックス。導入でいきなり原曲のラストを持ってきていますが、すぐにボサノバ調の穏やかなアレンジへ。クラシックギターやシンセの音色が暖かく包み込む。テンポも少し上がって楽しげだし、間奏のフレーズや子供たちのコーラスも可愛らしくておしゃれで本当に大好き。原曲のような冷たい冬を思わせるドラマチックさはないですが、代わりに暖炉を囲んで子供たちに絵本を読んであげるおばあちゃんを思わせるというか…もう聴いてください(笑)。
03.ain't afraid to die Irresistible Mix ★★★★★
Irresistibleは抗えない、魅力的など意味がありますが、たぶん愛らしいという意味で使ってるのかな?Shinyaによるリミックス。ピアノと木琴系のシンセがメインなのは前曲と同じですが、序盤からまさに妖精のような愛らしいコーラスが絡むのが印象的。本来2回来るべきサビを飛ばして長い間奏に突入するので、人によっては退屈に思えるかもしれません。
しかしその間奏が素晴らしいんです!!冷たい冬を思わせながらも愛する人と心温めあう二人みたいな!!!!!そして原曲よろしく一瞬の静寂を挟んだ後のシンセとコーラスの儚げな旋律も美しすぎる!!!!歌い上げる京と囁くようなコーラス、ピアノの美しい絡みから、4分43秒辺り、オーケストラ風のアレンジが登場し感情がピークを迎えます。これはやばい、久々にしっかり聴いて泣きそうになりました。
総評 [お気に入り度★★★★★ / おすすめ度★★★★★]
正直Dirの中でも最強のシングルですよ。当時の彼らはまだまだ色んな意味で尖ってて、『MACABRE』もおどおどろしいプログレ和風ホラーな出来だったのですが、その次にきたシングルがコレ。彼らのメロディアスな面がこれでもかと凝縮されていて、何度も言うようですがとにかく美しい。多分人気もあることでしょう。今でもたまにライブで演奏されているのも嬉しい。
ほんとにね!これは言いたい!!カップリングさあ!!リミックスを聴いてよみんな!!!やばいから!!!!
なんだろー、原曲は日本の都会に降る雪って感じなんですけど、リミックスは北欧感パないんです。ディズニー感もある。真っ白な鹿が駆けるツンドラの地に、身を寄せて暖をとる子供たちとそれを優しく見守る集落の大人たちみたいなああああああ!!!!もうマジ最高!!!やばいんです!!!
僕が小さいころから何故か思いを馳せていた北欧の風景を、見事に音にして表現してくれてたんですよ……よりにもよってDirが。このリミックスはたしか「VULGAR」出たあたりで聴いてたんですが、これを聴いて心底Dir大好きになっちゃったんですよ。
個人的思い入れ100%ですが、普通に良い曲とリミックスだと思うんですよね。ボーカル抜きの音源が欲しいくらい…。
ディルアングレイってあのめっちゃ激しいV系でしょ?って人もまずこれ聴いて!歌はまごうことなきV系だけど!中島美嘉の「雪の華」にも負けてないからマジで!!
ベストソング / リミックスの2曲