どうもー。今回もガゼット、『COCKAYNE SOUP』から続く3か月連続リリースの第2弾です。
悪友會~あくゆうかい~ Amazon |
『悪友會~あくゆうかい~』
01.鬼の面 ★★★
今回もイントロで般若心経。ヘヴィリフを活かした重めの和ホラー風味。和やホラーというと同じ事務所のKagrra,が代表的ですが、これは2000年前半~中盤のDIRっぽい。演歌のような情念めいたサビが中々に良い。歌詞はフィクション性が特に高い、時代劇的な。
余談ですが、15周年ライブではメンバーからは選曲されるも、ファン投票であまりにも順位が低く日の目を浴びることはなく(笑)。
02.Ray ★★☆
珍しくサビ始まりで、ひたすら鬱々としている。テンポは遅くないけど、メロディやコード進行はマイナーで陰鬱。サビでは真っ暗な底から光りに向かい手を伸ばすような切迫感、焦燥感を。
REC直前にキーを下げヘヴィさを強調したとのこと。演奏は確かに重くて良いけど、サビはそのままの方がエモーショナルになってた気もする。
03.ワイフ ★★
こちらもヘヴィリフが炸裂、変態的かつ狂気的な世界観。「幸せな日々」同様過去の再録で、昔のライブの定番曲。男臭いメンバーコーラスも気合が入り暑苦しい。サビではメロディアスに疾走、おどろおどろしい展開もあったりガゼットらしいごちゃ混ぜ感。サビが何かに似てるんだけど、思い出せない。Janneの何かっぽい。
04.絲 ★★★☆
ラストは哀愁を強めたスローバラード。失恋系の歌詞はベタだけど、若干演歌っぽいメロディと混ざり切ない。この曲もメロディの展開が多くて、最後の転調も結構グッとくる。ギターソロも哭いてる。ただこの頃は歌い癖が強く、ナヨナヨとした歌唱は好みが分かれる所。
なんとなく歌と演奏が合ってない箇所があるなと感じてたのが、数年後の再録でやっぱり直されてました(笑)。歌もグッと良くなった。
総評 [お気に入り度★★☆/ おすすめ度 ★]
全体的に暗さと激しさが強調されていて、紫のジャケットが実にマッチしてる。前作と比べるとキャッチーさはあまりないというか、喜怒哀楽でいうと怒哀だけ取り出したような作風。その点派手さもキラーチューン的なものも無いので、ベスト盤でついでに聴くぐらいでちょうどいいと思います(笑)。
メロディアスなギターソロや、雰囲気を大事にした音作りなど前作よりパワーアップした面も随所にあるし、捨て曲とかも全然ないんですけどね。
ベストソング / 絲