どうもー。久々にちゃんとしたレビューを。the GazettEのライブに行ってから、やっぱりかっこええなと思って、よく聞いてるのでthe GazettEを。いや、ガゼットだな。
COCKAYNE SOUP 通常盤 Amazon |
今回は現在も所属中のPS COMPANY加入後初音源、また戒くん加入後としても初の音源なのかな?廃盤CDが多くて時系列がよくわからん…。この『COCKAYNE SOUP』も一時期廃盤で中古価格がかなり高騰していました。
『COCKAYNE SOUP』
01.Beautiful 5[shit]ers ★★
今でいう暴れ曲、歌詞は般若心経的なものが記載、無いに等しい。ひたすらダミ声とシャウトで押しまくり、ヘヴィでパンキッシュに突き抜ける。単純だけどつい頭と拳を振ってしまう!取り立てて面白い曲でもないけどね。
02.32口径の拳銃 ★★★★
ロカビリーテイストかつ湿っぽい歌謡メロ。場面ごとに雰囲気が変わり、サビでは切なく重苦しく。地味だし全くライブでも演奏されないけどかなりお気に入り。ギター陣の絡み、スラップ等主張の強いベース、今も昔も手数多めのドラミングなど、落ち着きはないけど楽器隊も良い。エンディングの荒々しい盛り上がりも中々かっこいい。
03.幸せな日々 ★★★☆
PSC所属以前の曲を再録。リズムは跳ねてるけど切ないミディアム曲で、メロディは得意の歌謡テイスト。寂びた繁華街を思わせるギターなど、ほんのりレトロな雰囲気が女性目線の歌詞と実にマッチ。とにかくメロディが良い!それに尽きます。ドラマチックな展開で、歌詞もベタな悲恋系だけどすごく染みる…。
04.「春ニ散リケリ、身ハ枯レルデゴザイマス。」 ★★★☆
こちらも初期の人気曲。手数の多いドラムにうねうねしたリフが乗り、奇妙なノリが癖になる。濃い曲。ルキの振り付けのイメージもデカイ。展開とメロディーの豊富さ。メロディアスになったりヘドバンパートがあったり忙しなく勢いで突っ走り、それに加え癖は強いけど耳に残るキャッチーなサビメロが乗るもんだから、曲のパワーは断トツで高い。初期のガゼットの勢いが如実に表れた一曲。
総評 [お気に入り度★★★☆/ おすすめ度★★★☆]
結成1年を迎え、新メンバーを加え事務所も変わり、現在と同じ体制となったガゼットの初音源。もちろん今聴くと粗い作風、というかバラバラ、でもクオリティが低いとは思わない。メロディの良さは同世代のバンドと比べても圧倒的。むしろ結成1年ですげえ成長っぷり。古き良き、とはまた違うんだけど、キャッチーで全ての楽曲が耳に残る。あ、1曲目以外ね(笑)
とにかく色々な曲調に手を出したと語る通り、様々な要素を詰めに詰め込んでいます。しかもアルバムでなく曲単位でやるもんだから、メロディも展開もてんこ盛り。しかもそれが実にいい方向に作用していて、この頃から人気に火が付いたのも頷ける。
今作より、それ以前の昭和歌謡的歌モノ路線のイメージからはかけ離れた、無機質でラウドな楽曲が登場。新機軸かつ、現在にも繋がる方向性。ディルっぽい、と言われてしまうのは少し仕方ないけど。
いくつかのバンドを経たとはいえ、キャリアとしては無いに等しかった時期。そのがむしゃらさが音にも現れてますね。演奏陣はそれぞれが本当に好き勝手やってがちゃがちゃしてますし、喉で作った声は少し頼りない。ただ、足りない表現力を上回るバンドの勢い、この頃にしか出せない魅力が光る1枚。
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今作は3か月連続リリースの第1弾ですが、後の2枚と共に1枚のベストアルバムとして発売されています。単体でも再販されており手に入りやすいですが、やっぱりコスパは間違いなくベストですね。初回限定のデジパック仕様をそれぞれ集めるのも楽しいですけど♪
ベストでレビューしないのは、単なる記事数稼ぎです(笑)
ベストソング / 32口径の拳銃