こぼれてしまわ

ないように

握りしめていた掌を

ひらいてもいいと

ゆるした日



掌に

どす黒い

悲しみのかたまり

なんて見当たらず

淡い色した悲しみの

かげろうみたいな面影が

すっと落ちて消えてった



ひらいたわたしの掌で

わたしをぎゅっとだきしめた