初めて
はじめてナイフを向けられたときのことを覚えてる?
交感神経がフルで優位になる感覚。
瞳孔は散大、気管支は拡張してより多くの外気を取り入れようとする。
心拍数は異常なほど上がり、全ての消化管機能が停止するような、
いつ走り出すかが問題だった。
きっと今の状態なら、いつもより数秒早く走れるだろう。
タイミングなんだ、後は。
真に勇敢な者は早死にする運命にある、と誰かが言っていた。
この世界で生き残る奴は、みんな臆病者だと。
本当にその通りだった。
臆病者の私は見事生き残った。
涙も出なかった。
勇敢であることと愚かであることは紙一重だと感じた。
この世に必要な存在程、呆気なく消えてなくなるんだ。
そう思わない?
交感神経がフルで優位になる感覚。
瞳孔は散大、気管支は拡張してより多くの外気を取り入れようとする。
心拍数は異常なほど上がり、全ての消化管機能が停止するような、
いつ走り出すかが問題だった。
きっと今の状態なら、いつもより数秒早く走れるだろう。
タイミングなんだ、後は。
真に勇敢な者は早死にする運命にある、と誰かが言っていた。
この世界で生き残る奴は、みんな臆病者だと。
本当にその通りだった。
臆病者の私は見事生き残った。
涙も出なかった。
勇敢であることと愚かであることは紙一重だと感じた。
この世に必要な存在程、呆気なく消えてなくなるんだ。
そう思わない?
か
君の声が、どうしても泣き叫んでいるようにしか聞こえなくて
わたしは何度も耳を塞ぎたくなった。
でも、そうはしなかった。
わたしはその状況に耐える必要があった。
君が喉から絞り出すように発した音は、
わたしをすぐにズタズタにした。
うまく呼吸運動が行えないわたしは、
冷たい真っ黒な床に身体を横たえて苦しみに耐えた。
君の目は嫉妬心で染まって、怒りにも似た感情を抱いていることが容易に理解できた。
君は声が枯れるまで叫んで、
わたしは君の声が枯れるまで耐えた。
それだけ。
わたしは何度も耳を塞ぎたくなった。
でも、そうはしなかった。
わたしはその状況に耐える必要があった。
君が喉から絞り出すように発した音は、
わたしをすぐにズタズタにした。
うまく呼吸運動が行えないわたしは、
冷たい真っ黒な床に身体を横たえて苦しみに耐えた。
君の目は嫉妬心で染まって、怒りにも似た感情を抱いていることが容易に理解できた。
君は声が枯れるまで叫んで、
わたしは君の声が枯れるまで耐えた。
それだけ。