私は一軒家派!
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こんばんちぃっす
ルームキーで鍵を開けて部屋に入る。
灯りはつけずに、フットライトを頼りにいつものソファーに座る。
ソファーの前の小さなテーブルのデスクライトを小さな照明にして灯す。
ガラスで出来たそのテーブルに鍵を置き、置いてあったスコッチウイスキーのフタを開けて、
グラスに注ぐ。
ゴクリと一口で飲み干した後、ポケットからクシャクシャのマルボロを取り出すと
口にくわえる。
カシャンと音を立ててジッポのオイルライターでタバコに火を点けると同時にリモコンで
カーテンを開けた。
高層ビルの夜景が窓いっぱいに広がる。
ガラステーブルの淡い照明だけで、スコッチウイスキーとマルボロ。
何よりも贅沢な時間だと
彼には思えた。
あぁ~~~~、カッコよかですなぁ~~~。
うんうん。綺麗かぁ~~~、都会的やね~~~。すたいりっしゅ?やね~~~。
そげんばってんな、ビルの明かりが眩し過ぎて、星がじゃんじゃん、見えましぇんばい。
それに飛行機ば乗っとる時ごと、落ち着きまっしぇんばい。
地面ば踏んだら、ほっとするとですよ。
自分は田舎育ちやから、やっぱ自然のある田舎が好いとうとです。
海でも山でも、なんかこぉ~~~、自然がよかとです。
そんな感じかな。
現実的じゃないけどトレーラーハウスとかいいね~~~。
映画のリーサルーウェポンみたいに海の側のトレーラーハウスで愛犬と暮らす。
そんときゃ、
家においでよ。
憧れだ。
じゃあの~