すっかりタンスの肥やしになっていた、参考書「なるほどわかる 訪問看護ステーション 経営のコツ」の本を買ってから、かれこれ5年前くらいだろうか。2010年の出版だからたぶんそのくらいだろう。
さかのぼってみると…
新人で、消化器内科メインの病棟に配属し、三年半ほど癌患者の終末期看護を経験しているうちに、なんとなくやるせない気持ちが強くなっていったんですね。自分がいくら頑張っても、一生懸命考えても、亡くなっていく患者さんばかりで達成感がなくて。(今思えば未熟だったなと思います)だから、何が何でも命を救う救命救急や元気に治って帰っていく外科で働きたいなって思うようになり、外科病棟に異動し2年くらい働き、内科と外科を経験し、初めてそれぞれの看護の魅力を実感したのです。
そんな5年間は本当に忙しい業務に追われる日々で、急性期と終末期の患者さんが混在する病棟では、なかなか細やかな看護ができないことが、いつも、いつも、いーーーーーーっつも、心残りでした。いや、今もですけど。
髪を洗ってあげたいな、とか。手浴や足浴をしてあげたいな、口腔ケアちゃんとやってあげたいな、とか 笑わせたいなとか…ほんとに些細で小さいことです。
がん性疼痛に苦しむ患者さんのそばで腰を下ろしてもナースコールで呼ばれ…ゆっくりカラダをさすってたげたりする時間もなく、痛いって言われたら痛み止めを使う。眠れないって言われたら眠剤を投与する。そんな対応しかできない現状にこころがモヤモヤしていました。うん、今もですけどね。
こんなふうにしたらいいんじゃないかな?こんなことしたら楽しいんじゃないかな?こんなふうに過ごせたら安まるんじゃないかな?いろんないろんなこと思うんだけど、結局、チームで働いている以上、雇われてる以上自分のやりたいようにはできません。なにをするにも上司の許可が必要です。
もっと自由に看護がしたい。
もっとステキなあったかい看護がしたい。
…雇われてる環境じゃ理想を現実にはできないなと思うようになったんです。
これから在宅療養をされる高齢者が増え、介護するご家族も増えていきます。
自分の持ってる能力や、信じる感性を直接与え評価される訪問看護は魅力を感じます。物凄い可能性を感じます。
きっと今までなかったものが、必要とされる時が必ずくると思っています。
綺麗事と言われることを、理想論だと言われていることを、現実にしてみたい。
今の私にできることはなんだろう。
毎日、子供を寝かしつけながら考えています。考えが止みません。
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