去年、寧々は決勝戦で
ﾓﾄｺちゃんに負けました。
それも、あっという間に負けるという
ﾋﾄﾞｲ負け方をしたんです
寧々は、
今年は勝ちたい！
と、
毎日、家で自主トレをしていました。
柔軟、筋ﾄﾚ、ﾐｯﾄ、などなど
汗ﾋﾞｯｼｮﾘになって。
肌着一枚で真っ赤な顔をして
頑張っている寧々を見ていると
胸がｼﾞｰﾝとなりました。
決勝戦の相手は、予想通りﾓﾄｺちゃん
ﾓﾄｺちゃん、
去年より一段と強くなっていました。
美羽は、寧々に
あんまりﾌﾟﾚｯｼｬｰをかけたくなかったので
「勝ち負けは、いいから
前より良い試合をしような
」と、声をかけました。
いよいよ、決勝戦。
試合では、
一瞬ﾋﾔｯとする場面もありましたが
引き分けで延長、、、
正直、
負けちゃうかも、、、
美羽は、そう思っていました。
先生も周りの皆も
そう思っていたんじゃないかと思います。
だけど、奇跡が起きました
上段前蹴りで
寧々に旗が上がったんです
寧々が勝ったのです。。。
美羽は、思わず
「奇跡
奇跡が起きた」と、隣に居た颯太に言ってしまいました。
寧々は、泣きながら
美羽の方へ走って飛び付いて来ました。
「ﾏﾏ！勝ったよ！！！」
美羽は、思いっきり寧々を
抱き締めました。
「うんうん！
勝ったな！良かったな！」
寧々の指先からは血が滲んでいました。
「痛い？」
「痛くねぇ、嬉しいから(泣)」
すると、、、
ﾓﾄｺちゃんのﾏﾏが声をかけてくれたんです。
「本当に、ありがとうございました！」
って。
この一言に、また感動しました。
こちらこそ、
本当にありがとうございました。
です。
ﾓﾄｺちゃんが居なかったら、
寧々は、こんなに努力をしなかっただろう。
ﾓﾄｺちゃんが居たから頑張れたんだ。
実力的には、ﾓﾄｺちゃんには
かなわないって事は解っています。
本当に、奇跡だと思いました。
だけど、ﾓﾄｺちゃんのﾏﾏは
笑顔で ありがとう って言ってくれたんです。
なんて、素敵なﾏﾏ・°・(ノД｀)・°・
これ、書いてるだけで
涙が出そうになります。
沢山の試合の中の、たった一つの試合。
その一つ一つの試合に
ﾄﾞﾗﾏがあるんですよね。
たった1分。
たった、1分の為に
皆、みんな努力をしている。
寧々は、試合が終わってから
話してくれました。
「寧々な、解ったんよ。」
胸を押さえて
「ココが大事って、、、」
「途中な、負けるかもしれんって思って
涙が出そうになったんじゃ。
じゃけど、やっぱり負けたくねかった。
勝ちたいって、諦めれんかった。」
って。
そう、、、
最後まで諦めない強い気持ち。
空手以外でも忘れんでな。
夢に向かって努力して
勝ったり、負けたりしながら、、、
嬉しかったり、悔しかったり、、、
色んな気持ちを知っていこうや。
今回の決勝戦で、
寧々が負けてたとしても、
ﾏﾏは、嬉しかったんだ。
寧々が毎日、努力する姿が見れた事。
ﾏﾏは、それが、一番嬉しかったんだ。
また、東京でﾓﾄｺちゃんに会えるかな
全国大会の決勝戦で
また、ﾓﾄｺちゃんと試合ができたらいいね
そんなに簡単な事じゃないけど
努力すれば叶うかもしれない夢
良きﾗｲﾊﾞﾙと仲間、先生に恵まれ
とても幸せな環境で、
すくすくと成長する子供たち。
どれだけの人に、
助けられて、支えられて、
自分が、子供が、
生きているのかを実感した１日でした。
寧々！
今からが始まりだよ！
やっと、startに立ったんだよ！
これからも、
日々ｺﾂｺﾂと努力する事の大切さを
最後まで諦めない気持ちを
忘れないように
本当に、おめでとう
それから、ﾓﾄｺちゃん
ありがとう
拳術研修会の姫愛ちゃんも！
優勝、おめでとう
姫愛ちゃんにも、ﾄﾞﾗﾏがあったはず。
また、聞かせてください
東京で≧(´▽｀)≦
「今この場所に立つまでの
自分を信じて
今この場所から進む
自分を信じて
力いっぱい夢に向かう」
沢山の試合の中の、
たった一つの短い試合。
この1分の為だけに、
皆、みんな努力をしている。
Android携帯からの投稿