「チャンネルはそのまま!」 | 現役スポーツアナウンサーから学ぶ、スポーツ実況に特化したアナウンス講座! 

現役スポーツアナウンサーから学ぶ、スポーツ実況に特化したアナウンス講座! 

野球・サッカーの実況歴は各1000試合以上、競馬実況数は15000レースを超えています。数多くのシビアな現場を経験してきた現役アナが「喋るスキル」を通して、貴方の才能をアッという間にパワーアップします!

 土曜日は競馬中継でした。


「うまDOKI」 のメインキャスターである安田美沙子さんがマラソンのためにお休みでした。


番組の冒頭、木村アナウンサーが「安田さんはお休みですが、どうかチャンネルはそのままで!」と言ったのには笑ってしまいました。



競馬ファン、安田さんのファン、どんな比率で番組は観られているのか・・・アメブロのアクセス数みたいに視聴者数もわかったら面白いでしょうね!


代わりにゲストとしてメイショウサムソンでお馴染みの高橋成忠調教師が出演してくれました。


サムソンファンの方は楽しんでいただけたのではないかと思います。



「うまDOKI」に替わってからアナウンサーの実況担当が「A担当」「B担当」というシフトになりました。



「A担当」は、メインレースの実況&パドックを中心に5~8レースと12レースの実況収録を担当します。


「B担当」は10レースの実況を中心に1~4レースと9レースに加え、展望番組の収録を担当します。


そして「B担当」は1~9レースまでの「レースダイジェスト」を担当し、ダイジェスト用の「読み原稿」も作らなければいけないのです。


したがって毎レースをキッチリ観て、勝ち馬はどんなレース運びをしたかも詳しくチェックする必要があります。


土曜日は初めての「B担当」だったので、忙しくて仕方ありませんでした・・・。


原稿作るのって時間もかかるし、読んで納得いかないとあちらこちらを書き直すから、何書いてるかわからなくなるし・・・結構大変な作業です。


結局、実況しないレースも食い入るように観なければいけないので、インターバルも休憩にならないのです。


ホント、疲れました。



しかも、本番で噛んじゃいました・・・・・自分で作った原稿なので誰にも文句は言えません・・・


初めての仕事で、気持ちがバタバタしたまま本番に臨んでしまったのが原因だと思います。



実況の方が数倍楽です。慣れていることって「難易度が高い」と他人に思われていても、やっぱり楽です。


「気持ちを整理するタイミング」もわかりますしね。そのタイミングを逸してしまいました。



ただ、一度失敗したので次回からは大丈夫です。


「気持ちを整えるタイミングや方法」もわかりましたし。二度、同じ失敗をしていたら、フリーの仕事は続けられません。もちろん、一回もしない方がいいのですが・・・。



本番で成功するには「リアルな予測が大切」です。


実は一つ、その予測で「抜けていたこと」があったのです。それが原因です。だから次回からは大丈夫なのです。


「瞬間芸」は油断が命取りになります。「予測抜け」も油断の一つです。


今一度、「チェック機能」を鋭敏に切り替えて、仕事に臨みたいと思います。



以上、スポーツアナウンサー 寺西 裕一でした。