「名古屋競馬にて」 | 現役スポーツアナウンサーから学ぶ、スポーツ実況に特化したアナウンス講座! 

現役スポーツアナウンサーから学ぶ、スポーツ実況に特化したアナウンス講座! 

野球・サッカーの実況歴は各1000試合以上、競馬実況数は15000レースを超えています。数多くのシビアな現場を経験してきた現役アナが「喋るスキル」を通して、貴方の才能をアッという間にパワーアップします!


いつも、ご愛読いただき、ありがとうございます。

僕にとっては、いろんなことがあり過ぎた2010年。

ようやく過ぎていってくれて、ホッと一息です。



大晦日と元日は名古屋競馬で場内実況をしました。

フリーになって最初の仕事が、名古屋競馬の実況でしたので、それ以来、17年ぶりになります。


初めてと変わらないインターバルですから、大晦日は気持ちが落ち着きませんでした。

2日目となった元日は、約束事にも慣れ、平常心で臨めました。


慣れない場所を「自分の空間にする」ことは、平常心になるために大切なことだと思います。


僕は、まず実況席に自分の持ち物をたくさん置いて「縄張り空間」をつくります。

「視覚的」にも「感覚的」にも、落ち着く空間にします。

あとは、約束事をメモ書きして見やすい場所に貼りつけます。

そして、実況での不安になりそうな事柄を一つずつ潰していきます。


そして、周りのスタッフと挨拶や会話をして、自分が居やすい雰囲気づくりをします。


こうやって、小動物が巣作りするように、実況席を仕事のやり易い空間に変えていくのです。


場内実況は、放送の実況と違って、追加の仕事がたくさんあります。


実況前に、次のレースの馬体重を紹介したり場内イベントの告知をしたり。


中でも大変なのは表彰式。

特別レースや協賛レース、重賞競走の表彰式の司会をするものです。


内容は簡単なものですが、実況終わりで4階から1階に降りてウイーナーズサークルで表彰式の司会をしなければいけないのです。

なかなか慌ただしいですし、寒いです。


しかも大晦日や元日ですから、協賛レースが多いのです。



ただ、回数が多いと、それだけ施行者側の方とも何度も顔を合わせます。


おまけに表彰式が終わって4階に戻るときはエレベーターに乗り合わせます。自然と会話も増えます。


すると、親近感がだんだん湧いてきますから競馬場サイドの方とも打ち解けた雰囲気になりますので、司会をしていても堅苦しい緊張感がなくなります。


これまた自分がやり易い空間になってくるのです。




わずか2日間でしたし、仕事量は多かったですが、ノビノビと自分のペースで仕事ができたと思います。


新たな年の幕開け、自分らしく仕事にドップリと浸った2011年の元日でした。



どうか、今年もご愛顧のほど、よろしくお願いします!(喪中なので「あけおめ」は無しです)




以上、スポーツアナウンサー 寺西 裕一でした。







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