Please trust over 30

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体は大人、頭脳は夢見る乙女な30歳の"乙っさん"の僕が気になるものや事に関してつらつらと書き散らす駄ブログ

 
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僕の住む街、マツドには行列店「とみた」や油そばを全国に知らしめた「兎に角」等等、筆頭に意外にもラーメン店が鎬を削っている。
そんなラーメンロワイヤルな街の中でも一際異彩を放つ存在が今回紹介する鰤ラーメン正明

鰤とラーメン、どちらも大好きなんだけど、物凄い距離を感じてしまうのは何故なんでだろう。

店名だけでなく店構えもかなりのオーラパワーをはなっております。

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確かに駅から徒歩で10分位と微妙な立地なので目立つ必要があるのはわかります、わかるけどね
美的要素は皆無です。
ダイレクト過ぎてあんまりにもあんまりな店名もすごいけど負けず劣らず店構えもすごいです
看板や広告の内容は集客を狙った感じですけど、ビジュアル的にはどうみても一見さんお断りなお店です。


意を決してのれんをくぐるとカウンター席が10席のこじんまりとした店内は意外にも小奇麗なでした。
店内にはうつろな目をした鰤ジャンキーが数人、そしてデパ地下の鮮魚売り場のアロマと刺身包丁を持った店主が迎えてくれます。
ラーメン店の筈なのに。

デパートで必ず地下の鮮魚売り場の臭いを嗅ぎにいく魚肉ハードジャンキーの僕には店内の芳香はそんなに気になるものでは無かったけど、黙々とが刺身包丁で鰤を捌く店主を見てゲシュタルト崩壊を招いていたのは内緒の話。
黙々と鰤を捌く店主をぼんやりと眺めながら待つ事、10数分やってきたラーメンがこちら。

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黒い和風のどんぶりには三つ葉が散らしてありおしゃれな感じ。鰤の刺身がのっている事を除けばですが。
魚介出汁のラーメンなんか今や当たり前、昔流行ったシーフードラーメンなんか蟹がのってたりしてたよね、でも何だろう、この違和感は、

勇気を振り絞って一口、凄い!もう丸ごと鰤。
濃厚なスープは表面に鰤脂のおかげでアツアツで火傷しそうなほど、固めながらも歯切れのいい麺、ちょっとボソッとしているけどこのスープに良く有っていると思う。
ちょっと魚の香りは強いけどラーメンにガリが魚の生臭さを消しさっぱりとさせます。
具の鰤の刺身もヅケにされていて良く味が染みており、そのまま食べても、スープに浸してしゃぶしゃぶの様半生状態を食べてもおいしい。

僕のオススメは全部のせ、1,100円です。ここに来たならこの"脂の乗ったブリの炙り"は食べないと損です。

ラーメンを食べてやっとこの店に関しての疑問が氷解しました。これはラーメンではなく鰤ラーメンなのだと。ストレート過ぎてどギツイまでの装飾も、鰤ラーメン食べる覚悟を問い正しているのです。


上から目線の「食べログ」の評価では散々な感じでしたが、僕的にはおいしかったです。確かに評価はかなり好みは分かれそうでしたが。
食べログは良く参考にしているけど、あれだけ鰤を前面に押し出してアピールしているこの店に、魚嫌いの人がわざわざこの店に来店して魚臭くてこのラーメンキライと星1つしかつけないというのはいかがなものでしょうか?

※2010年6月2日に「らあめん正明」としてリニューアルしたみたいです。リニューアルした店舗では黒歴史かの如く鰤の存在が抹消されてるみたいです。期間限定でもいいから復活しないかな。
hiphopにとって黄金時代といば90年代中期。通称ミドルスクール(どの年代を指すかは諸説あるみたいだけどここでは90年代中盤とします、日本人)。Mary Marl, Jurassic5 、pete rock、Jungle Brothers・・・
ふと頭に浮かんだだけでも書ききれないほど素晴らしいアーティストが出てくる。
音楽に目覚める十代の頃、かつてのそんな爆発といっても過言ではないリアルタイムにリアルタイムに体験できたというのはとっても幸せな事のように思う。90年代中期に僕たちに素晴らしい体験をさせてくれたアーティストたちへ
そんな僕たち世代からのアンサーソングという程大げさな訳ではないけど、友人がちょっと面白そうなイベントをやるので紹介

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こちらのフライヤーを提示すれば¥1,500/1dとリーズナブル この面子でこの値段はかなりお値打ち。
オーガナイザー曰く黒いブラジャー着用のかたはエントランスフリーだそうです
イベント名にあるblahはたわごと、つまらないことという意味。

黒ブラ云々に関してはイベント名通り非常にくだらないと思いますが、面子、内容はかなりドープなので
I ♡HIPHOPなb-boy達は濃密な一夜を過ごせる事請け合いです。

「Don't trust over 30」
ボブ・ディランがかつてティーンにむけていったセリフ。
僕も10代ならばシビれていただろう。でも、悲しいかな30になってしまった。
30というのは一つの分岐点のように見られるけど、センチメンタルに物事を受け止めるには幾分歳をとりすぎているし、人生を振り返って感慨にふけるはにはまだ早い、
20代以下からはおっさん、40以上からはまだ若造、みたいに見られる中途半端な年齢だ。
ただ、30になった瞬間に何か変わるという訳ではないけれど
やはり、10代の何に向かう事のない苛立ちや熱狂、20代前半の焦燥感であったりがむしゃらな感じというものは殆ど薄れてきている。それがいい事なのか悪い事なのかは
わからないけど歳をとるというのは何かが薄らいだり、あるいは捨ててしまったりとそういう事なのかなとぼんやりと思った、
そういった若さならではの感情に振り回される大人というのは進歩がないようで嫌ではあるけど同時に、そういう部分というの捨てずにこっそりと持っておきたいなと考えた
かつて若者たちに大人(30以上)を信じるなといったボブ・ディランは30になったときに
「Don't trust under 30」といったとか。
若いころの感情を捨てたくないとこっそり隠し持っている今の僕には若者たちを信じるなとは言えないし、もちろん完全に大人側にたってしまっているので大人を信じるなと言えるわけもない。
裏切り者の蝙蝠のように、ちょっと偽善的なかもしれないけどそんな若い世代と中年世代の狭間にいる30だからこそ
大人を信じてくれよという思いを込めてこのブログのタイトルを「Please trust over 30」してみた