そんなラーメンロワイヤルな街の中でも一際異彩を放つ存在が今回紹介する鰤ラーメン正明
鰤とラーメン、どちらも大好きなんだけど、物凄い距離を感じてしまうのは何故なんでだろう。
店名だけでなく店構えもかなりのオーラパワーをはなっております。
![$Please trust over 30](https://stat.ameba.jp/user_images/20100607/02/you-zan/30/dd/j/t02200293_0800106710578744269.jpg?caw=800)
確かに駅から徒歩で10分位と微妙な立地なので目立つ必要があるのはわかります、わかるけどね
美的要素は皆無です。
ダイレクト過ぎてあんまりにもあんまりな店名もすごいけど負けず劣らず店構えもすごいです
看板や広告の内容は集客を狙った感じですけど、ビジュアル的にはどうみても一見さんお断りなお店です。
意を決してのれんをくぐるとカウンター席が10席のこじんまりとした店内は意外にも小奇麗なでした。
店内にはうつろな目をした鰤ジャンキーが数人、そしてデパ地下の鮮魚売り場のアロマと刺身包丁を持った店主が迎えてくれます。
ラーメン店の筈なのに。
デパートで必ず地下の鮮魚売り場の臭いを嗅ぎにいく魚肉ハードジャンキーの僕には店内の芳香はそんなに気になるものでは無かったけど、黙々とが刺身包丁で鰤を捌く店主を見てゲシュタルト崩壊を招いていたのは内緒の話。
黙々と鰤を捌く店主をぼんやりと眺めながら待つ事、10数分やってきたラーメンがこちら。
![Please trust over 30](https://stat.ameba.jp/user_images/20100607/02/you-zan/dd/2b/j/t02200293_0600080010578744268.jpg?caw=800)
黒い和風のどんぶりには三つ葉が散らしてありおしゃれな感じ。鰤の刺身がのっている事を除けばですが。
魚介出汁のラーメンなんか今や当たり前、昔流行ったシーフードラーメンなんか蟹がのってたりしてたよね、でも何だろう、この違和感は、
勇気を振り絞って一口、凄い!もう丸ごと鰤。
濃厚なスープは表面に鰤脂のおかげでアツアツで火傷しそうなほど、固めながらも歯切れのいい麺、ちょっとボソッとしているけどこのスープに良く有っていると思う。
ちょっと魚の香りは強いけどラーメンにガリが魚の生臭さを消しさっぱりとさせます。
具の鰤の刺身もヅケにされていて良く味が染みており、そのまま食べても、スープに浸してしゃぶしゃぶの様半生状態を食べてもおいしい。
僕のオススメは全部のせ、1,100円です。ここに来たならこの"脂の乗ったブリの炙り"は食べないと損です。
ラーメンを食べてやっとこの店に関しての疑問が氷解しました。これはラーメンではなく鰤ラーメンなのだと。ストレート過ぎてどギツイまでの装飾も、鰤ラーメン食べる覚悟を問い正しているのです。
上から目線の「食べログ」の評価では散々な感じでしたが、僕的にはおいしかったです。確かに評価はかなり好みは分かれそうでしたが。
食べログは良く参考にしているけど、あれだけ鰤を前面に押し出してアピールしているこの店に、魚嫌いの人がわざわざこの店に来店して魚臭くてこのラーメンキライと星1つしかつけないというのはいかがなものでしょうか?
※2010年6月2日に「らあめん正明」としてリニューアルしたみたいです。リニューアルした店舗では黒歴史かの如く鰤の存在が抹消されてるみたいです。期間限定でもいいから復活しないかな。