ここで僕の車はピクリとも動かなくなった。
幸い、民宿からは遠くないので街灯のない夜道を僕らは歩き出した。
見上げれば満天の星空。
「毎度エンターテインメントをありがとう唐桑」とかぼやきながら、寝ぼけながら歩いて帰った。
翌日の朝は、快晴!
みんなかなり眠そうだったけど、僕は結構スッキリしていた。(そりゃそうだ)朝食をすませると、民宿の駐車場にコンブが所狭しと並べてある(笑)
これは絶対じいちゃんの仕業だと思った僕は、駐車場に降りていった。
するとすぐにじいちゃんが現れて、何をしてるのか色々説明してくれた。
つまりは昆布を干してるわけですね。
メンバーは思い思いに朝の時間を過ごして、出発しようとした。
車がなかった。(そりゃそうだ)
取りあえず、車まで自転車で行って、ローソンの隣りの鈴木オートのお父さんに泣きつこうか、そのとなりのガソリンスタンドに泣きつこうか考えた。
そういえば昨日のからくわ丸との宴会で、そのガソリンスタンドを経営している社長の息子さんがいたのを思い出して、泣きついたところ快く出張してくれた!
いや~つながりって素晴らしいですね。助かった!
もちろん、唐桑から帰る直前にはそのガソリンスタンドで満タンにしてもらって、僕らは唐桑町をあとにした。
そして気仙沼へ。
はじめて東北へ来たメンバーもいたから、すっかり有名になってしまった鹿折の共徳丸に寄った。
僕は何度きても胸にくるものがあるし、この共徳丸については保存か処分するかで地元の意見が割れている。
鹿折地区以外の僕らは、あの津波を後世に伝えるためにも保存してほしい気持ちが大きいかもしれない。だけど、鹿折地区の人達にとってみれば、忘れてしまいたいほどの悲しみにいつも向き合わされるという複雑な心境がある。とても難しい問題です。
それから僕らは気仙沼市災害エフエムさんにお邪魔しました。
今年のG.Wの「集まろう唐桑」から、とてもお世話になっているエフエムで僕が気仙沼市へ来る時はいつも寄って下さいと声をかけてくださり、本当に嬉しい。
今回は、前日の気仙沼ストリートライブフェスティバルの模様を聞かせて下さいとのことで、リッキーとリコちゃんと3人で出演させていただきました。
今は事務所を間借りしている状態だけど、とてもアットホームな雰囲気のある
居心地バツグンの放送局なんです。
僕の「じいちゃんの海」は毎日かけていただいてるようなので、本当に有り難いですね!!!
リッキーリコちゃんの曲もこれからヘビーローテーションかも(笑)
そんなこんなで、今回の(いや今回も)気仙沼行きは内容盛りだくさんでした。
多分僕だけじゃなく、メンバー全員が必ずまた来ることを胸に誓ったと思う。
それは僕としても本当に本当に嬉しい。
現地の誰かが言った。「年内中にはもう一回くらい来るんでしょ?」
「は、、はい。おそらく(笑)」
さて次はいつでしょうか。
次回のキーワードは、、ズバリ『合唱』です。
お楽しみに。
今回出会った人達と一緒に行ったメンバーに感謝してます。