「焼きそばソース入れ忘れた味した

(ちゃんと全部入れた)」


「金のハンバーグ肉の味しかせん笑

もったいない笑」



息子の舌は

焼きそばソースやデミグラスソースなど

普通なら濃いと感じる調味料の味を

まったく感じられないようだ。


けれども


味噌汁やコーンスープ、海老のビスクは味がするという。



パスタに入っている具のナスが美味しい。



ヒレカツ、竜田揚げなど

冷凍の肉のおかずはかなり美味しい。



デニッシュパンは食感がよく食べやすい。


が、デニッシュによくかかっている

グレーズの甘さはまったく感じない。


クリームパンの中に入っている

クリームは甘くておいしい。



いろんなものを試すうちに

息子がおいしく感じられる食べ物の

傾向が少しずつわかってきた。



なおも息子は

もっとあれこれ試してみたい、と

毎日たくさんの食べ物を要求してきた。



食べることは生きること


食べられるようになったことは本当にうれしいが


「食欲とまらん」


と言う息子に私は


食欲あるのはいいけど食べ過ぎてお腹こわすよ、と釘を刺した。


というか

すでにひどい下痢状態が続いているのだ。



息子は

大丈夫、食べれば食べるほどいいから、

と意に介さない。



実際に主治医も同じことを言う。



毎日三食をあんなにたくさんの加工食品ばかりで…という私の心配をよそに



「カロリーもオーバーしてないですし

今は食べることによって胃腸を動かすことが

大事なので食べれば食べるほどいいんです」



だそうだ。



私が気にする食品添加物が…なんてことは

二の次で取るに足らないことらしい。



たしかに息子は

朝昼晩、何を食べたか逐一報告していて


栄養士さんにチェックしてもらい

たんぱく質を多めに、などとアドバイスを受けている。


体には三つくらいモニターがついているし

血液検査を毎日のようにしている。


24時間

全身すみずみまで観察可能な状態で

もっとも入念に健康管理されているといえる。



心配はいらないのだ。



私にとって

添加物が気になる、というのは

薬を飲みたくない、というのと似た感覚だ。


自然でないものをなるべく体に入れたくない


なんとなくそう思ってしまう。



そうかといって


私はガチガチの健康オタクということはなく

お肉やケーキは大好きだし

食べ物は普通にスーパーで買っている。



ちゃんと調べたら

添加物なんていっぱい取っているだろう。



そもそも

私が自然でないと思っているものだって

自然界にあるもので作られている。



そう考えたら

特段それらを排除する必要はないのかもしれない。