「悲報

チャーハンめっちゃ味薄く感じる

あんまり美味しくない

じゃあ何が食えんねん」



差し入れた冷凍チャーハンを食べた

息子からのLINEだ。



においはちゃんとするのに想像していたチャーハンの味がせずガックリきたらしい。



チャーハンは残念ながらはずれだったが

まだ美味しいもの探しは始まったばかりだ。



私は

焼きおにぎりとか食べてみる?

と聞いてみた。


すると息子は


焼きおにぎりの他にチョコチップ入りバニラアイス、カップヌードルのカレー味を食べてみたいと言ってきた。


そのときに

カップ麺のお湯用の市販の水がほしい

とあって私は(えっ?)と思い


水道水を沸かして飲むのだめなの?


と息子に聞いた。


息子「だめらしい」


私は

あんなに消毒されてる水道水でもだめなのかと思わず「ひょえー」と返した。



その後に息子は


「ほんま金えぐい最悪」


と言ってきたので


私は息子のもとに医療費の請求書でもきたのかと思った。



しかし

息子が金えぐい、と言ったのは

普通の人ならただで飲める水を

自分の場合は買わないといけないことに対してだった。



水なんて2リットル100円足らずで買える。



「水くらいしれてるからいいよ」


と言った私に息子は


じゃあ何に対する「ひょえー」なん?


とたずねて


私が水にかかるお金のことを言っていたのでなく水道水がだめなことにびっくりしたのだ、とわかると



「治療費とか比べもんにならんくらい高いよな。ほんまごめんな。それが一番最悪やわ」


と言いだした。



私はあわてて


「違うよ。あなたが元気になってくれたら

そのお金が一番いい使い道なんだから」


と言った。



息子「そっか。じゃあ治さなな」


(ほっ…)



私「そうそう。みんなで祈って待ってるよ」



主人「息子は金では買えへんからな。

しんどいやろうけど辛抱して元気になってや」



娘「こういう時のお金やん?私のじゃないけど!!」




息子「イケメンすぎやろマイファミリー」

「おやすみ」



つらい治療の最中にありながら

お金がかかることを申し訳なく思うなんて

あなたもイケメンだよ。