息子は

移植してからずっと下痢がひどい。


嘔吐もある。


17日めに胃カメラ検査をした。


結果

十二指腸がむくんでいるらしい。


GVHDの症状と思われるのでステロイドを使うということだ。



頭痛は痛み止めで抑えている。



熱もあるので解熱剤を使っている。



そして

下痢の回数が増えているため便をコップに入れて量を計るということだ。



便をコップに入れて量る!?



今まで

大した病気をしたことがない私にしてみれば

そんなことするのか、といささか驚く。




免疫抑制剤、ステロイド、解熱剤、痛み止め

もうすっかり体は薬漬けじゃないか


と薬に対する拒否感の強い私は

暗たんたる気持ちになる。



もうこれ以上体に薬を入れないでほしい

と思うが


すなわちそれは

息子に苦痛をやわらげずにそのまま耐えろ

と言っていることに他ならない。



そんな残酷なことは言えないし


そもそも

自分の体じゃないのだから、と思いなおす。




体に薬をたくさん入れるとか

便をコップに入れて量るとか


西洋医学というのは

体の臓器や症状をとことん対象として扱う学門なのだな

とつくづく思う。



進歩を重ねて

さまざまな病気を治すことができるようになった西洋医学の力は素直にすごいと思う。



けど自分には無理だとも思う。


たぶん

西洋医学は私とは相性が良くないのだろう。



もしも自分が

重い病気になったらどうするだろうと考える。



息子が受けているような治療は嫌だ。



何もせずに苦しむのも嫌だ。



そういう場合は緩和ケアになるのだろうか。



それも西洋医学の一種のように思う。



かといって

私は民間療法などには関心がない。



結局のところ自分は

医学の洋の東西やジャンルにこだわるということではなく


苦痛を的確に早く終わらせたいだけなのだと思う。