今日の仕事帰り、事務所から駐車場まで歩きながら夜空を見上げると、上弦の月と金星。
今までもズーっと好きなペアなんだけど、この「上弦の月」ってのがいけない。
オレの五感のトップを揺るがしてくれるんだよね。
今夜のこのショット、何ーんか切なくって寂しくって...。
少しでも紛らわそうと、今こうやってウェブで検索ね。
そう「金星」を・・・。
金星は、古くから明けの明星・宵の明星として親しまれてきました。
金星とは気づいていなくても、多くの人が一番星として見ているはずです。
太陽と月を除くと、金星は全天でもっとも明るい星ですが、この明るさは金星に差し込む太陽光の
78%が厚い雲で跳ね返されることによります(ちなみに地球では、この割合は30%です)。
この「雲惑星」の濃密な大気や、その下の大地、また地磁気で守られていないために太陽風(太陽
から流れ出す電気を帯びたガス)と直接せめぎ合う高層大気は、地球での常識をくつがえす不思議
に満ちた一大フロンティアです。
振り返ってみると、東西冷戦期、金星にはアメリカとソ連が競い合うように探査機を送り込んでいま
す。
しかしその後は、1989年にアメリカが打ち上げたマゼラン以来、長らく探査機が行くことは
ありませんでした。
ところがその間も、世界の少なからぬ惑星科学者が、金星こそ本命と考え続けてきました。
いま世界的に金星回帰の動きがあり、様々な探査計画が検討されています。
金星と地球はともに約46億年前に誕生しました。
2つの惑星はなぜ異なる進化をたどったのでしょうか?
一説によれば、原始の金星には地球と同様に大量の水があり、海が広がっていました。
それが、高温のために大気中に蒸発し、太陽からの紫外線によって水素と酸素に分解され、軽い
水素は重力を振り切って宇宙空間に流れ出してしまったというのです。
このようなことが起こった傍証としては、金星大気中では水素に対する重水素の割合が地球に比
べて100倍ほど大きいことがあげられます。
通常の水素に比べて重さがほぼ2倍の重水素は比較的流出しにくいため、大気に取り残されたと
いうのです。
もうちょっと続きはあるんだけど、段々と夢よりも現実的になってくから、説明はこの辺でね。
本当なら神話で先を進めていきたいんだけど、地球とほぼ兄弟である「宵の明星」の科学的な説明が欲しいなって思ってね。
もう46億歳になるんだよー。
オレの1億倍ちょっとだな・・・、アハハッ。
オレの小さな悩みも揺れる感情も、地球や金星の今日までと比べたら、姿も見えないくらい小さいことなんだよね。
オレ、金星にはなれないけど、金星の想いと今のオレの想い、両方とも分かって生きていきたいな。