こんにちは。サラです

 

いかがお過ごしですか?

 

 

 

株価が、米国も日本も大きく下落が続いています。不安な方がいらっしゃるかもしれませんが、狼狽売り、だけは避けたいものですね

 

買いのタイミングなのか、さらに下がりそうなのか、しっかりとウオッチしていきたいと思っています音譜

 

 

 

 

 

もはやいつの話?というくらい、すっかり遅くなってしまったのですが、

 

エスティローダー(EL)

 

の、前回の決算発表について、確認したいと思います

 

 

 

 

化粧品大手、エスティローダー(EL)が、2021年度第4四半期決算を発表しました。(2021年8月19日)

 

結果は、

 

よかった、

 

です。

 

 

〇決算発表の結果

売り上げ      : 3.94B USD (+62% YoY) /市場予想 3.751B USD

一株利益(EPS)  : 0.78USD  (-0.53 YoY) /市場予想 0.5USD

 

売り上げ、一株利益(EPS)ともに、市場予想を上回りました。

 

市場予想は上回ったものの、一株利益(EPS)は、対前年度マイナスになっています

 

 

 

エスティローダー(EL)は、今年の5月に初取得した銘柄で、決算発表をチェックするのは、今回が最初になります。

 

 

 

 

 

決算発表の資料を見てみましたが、うーん、ちょっとわかりづらい。

 

すばらしくわかりやすく、パワーポイントなどにしっかりまとめられた会社が最近は多いですが、エスティローダー(EL)はその逆で、株主向けホームページも、決算資料もちょっとわかりにくいです。残念。

 

家族経営、というか、同族経営が色濃いこのような会社は、なんとなくそんなイメージがあります(個人の感想ですあせる

 

 

 

 

〇セグメント別売り上げ

 

商品カテゴリーごとの売り上げもチェックしてみたいと思います

 

 

※会社IRサイト、決算発表資料より一部抜粋

 

 

資料を見ると、ダントツの売り上げ第1位は、

 

スキンケア!

 

ですね。

 

 

 

そして、その半分より少ない位で第2位が、

 

メイクアップ、

 

となっています。

 


 

 

売り上げが多いスキンケアは、どんなブランドがあるのかというと、

 

Estée Lauder

La Mer

Clinique

 

が代表的なものとして、決算資料内に記載されています

 

 

これらのブランド名をみると、空港の機内誌でよく見かける”La Mer”などの高級ブランドが、スキンケア商品の売り上げをけん引しているようです。


 

 

ちなみに、”La Mer”のベストセラー商品、”クレーム ドゥ・ラ・メール”は、日本国内の正規販売価格(公式サイト)が、

 

一番小さい瓶(15mL) 12,100円

30mL 22,550円

60mL 41,250円

100mL 62,700円

250mL 145,200円

 

となっています(税込み)

 

 

※会社IRサイトより画像抜粋

 

 

これを、高いと思うか安いと思うかは人それぞれ?、かもしれませんが、利益率がかなり高そう!(=原価は安そう)と思ってしまうのは、投資家心理、でしょうか?株主としては、うれしい、ことですね

 

 

私自身は、なかなか高くて手が出ない・・、という、いつもの貧乏性がついつい出てしまいそうですが、これまで一度も使ったことが無いので、免税品を買えそうな機会等があれば、思い切って買ってみたいと思います!!!(おおげさ)

 

使ってみないと、その良さ(悪さ)は、実感できないですもんね音譜

 

 

 

高いから、なんだか効き目がありそう・・というのも、貧乏脳の一種なのでしょうかあせる

 

 

※私の貧乏性に関する記事はこちら→

 

 

 

 

 

〇地域別売り上げ

 

次に、地域別の売り上げについです。

 

これまで、中国での売り上げが拡大中、というのは何となく知ってはいたのですが、具体的に中国の売り上げは全体の何パーセントなのか、チャイナリスクは気にした方がよいのか、など、確認してみたいと思います。

 

 

 

資料によると、売り上げの地域別順位は、

 

ヨーロッパ・アフリカ 

アジアオセアニア

米国

 

の順番でした。

 

米国が一番ではないんですね。トップは、ヨーロッパ地域のようです。

 

そして、対前年比で大きく伸びたのは、”アジアオセアニア”でした。YoYが29%です。このアジアオセアニアの中に、”中国”が含まれています

 

反対に、米国はYoYが0%だったので、完全に、売り上げが横ばいというか、頭打ちのように見えます

 

 

※会社IRサイトより画像抜粋

 

 

中国単体だと、何パーセントか、というのは、私が見る限りは記載はありませんでしたが、決裁資料の本文中に、

 

売り上げ増加をけん引したのは、中国本土

 

という記載が何か所かありました。

 

 

 

中国に関してまとめると、

 

売り上げ全体に占めるパーセンテージとしては、現段階では一番大きい、とまではいかないが、

会社の成長をけん引する重要なマーケットである、

 

と位置付けられそうです。

 

 

 

〇中国における化粧品規制や関連ニュース

 

私にとっては、少し漠然としている”中国リスク”ですが、化粧品に関しては、具体的に最近どんなニュースがあったのか、確認してみました。

 

 

 

その1.化粧品規則が次々と発表

 

中国薬品監督管理局が、2021年の今年に入ってからも、次々と新たな規則を発表しています
 

※JETROサイトより抜粋

 

販売メーカーは、次々と国が出してくる、その規則に合わせるための対応が必要になる、ということですね

 

これから先も、一体どんな規則が次々出されるかわかりませんが、その対応はかなり大変そうです

 

 

その2.濃いメイクはNG?

 

聞いてびっくりした、ニュースがありました。

 

 

中国共産党中央委員会の直属の専門誌、”光明日報”が、

芸能人の濃いメイクを批判する記事を掲載した

 

そうです(2021年9月28日付)

 

 

内容を見ると、

 

映画やテレビなどでの”濃いメイク”はやめるべき

メイクで本当の美しさを隠さず、真の実力で勝負すべき、

 

というような内容だったそうです。

 

 

こういった、党の意見は、芸能人だけでなく、一般の人にも波及していく恐れや、メイクアップそのものが禁止?になってしまうようなことにも繋がりかねず、『なんてこったい!』と、このニュースを聞いて、とても驚きました。

 

化粧品業界には、完全に逆風ですね

 

 

 

 

ちなみに、普段、なるべく一次情報をとりに行くようにしているので、今回も”光明日報”のサイトで探してみましたが、中国語がうまく扱えず、残念ながら直接記事を確認することはできませんでした汗

 

 

 

 

 

〇株価チャート

 

こちらは、日足チャート(水色)に、200日移動平均線(紫色)を足したものです

 

 

 

決算発表後(8月半ば)も、株価は大きく上がりましたが、9月に入ってから急落しています。9月末には、200日移動平均線のあたりまで落ちました。

 

現在は、少し回復しつつあるようにも見えます

 

 

 

〇今後の方針

 

今回の決算発表は、悪くない内容でしたが、私自身の今後の保有方針としては、”様子見”としたいと思います

 

積極的に、買い増ししよう!とはならない理由としては、やはり中国でのリスクが気になる、ということです

 

 

私自身、以前、中国株そのものへの投資も考えたことがあったのですが、現時点では、

 

中国株・中国国内での売り上げ比率が高い銘柄などは、

保有リスクが高いので、私自身の投資対象としては避ける、

 

ということにしています

 

 

エスティローダー(EL)は、よい会社ですし、今後も保有を続けたいとは考えているのですが、中国関連の動きがちょっと気になるので現時点では、積極的に買い増しはせず、様子見を続ける予定です音譜