こっから一気に投下してきます
もう少しだけお付き合いください
翔に一時帰宅が許された
久々に懐かしいメンツで集まった
片足の無い翔を見て、さすがにみんな絶句した
だが、翔は気にせず今までのように接した
みんなもそれを察して、あまり病気には触れなかった
ある日、僕は翔の母に呼び出された
「少し話がしたいから、翔には言わずに来てくれる?」
あまり良く思われていない僕は
「もう会うな」とか、クギを刺されるのかなと
思っていた
翔がいないタイミングでお邪魔した
「いきなりごめんなさいね」
「大丈夫です」
「実はね?私から言うのも変な話なんだけど・・・」
「なんですか?」
「この先ね?翔とずっと友達でいて、支えてやっててほしいの」
翔の母からそんな事を言われるのは
僕にとって意外だった
「翔はあなたには、辛いとか話する事ある?」
「そういえば、弱音聞いた事無いです」
「それね?私達にもなの」
「・・・・」
「足を切除すると決まった時も、私は辛くて
泣いてしまったのに、あの子は当たり前のように・・・
むしろ私に「大丈夫だから」って励ましてくれて」
そんな翔の顔が浮かぶ
「本人が一番ツラいと思うんだけど、あの子弱音を吐かないの」
「きっと、心配かけまいとムリしてると思うのよね」
「そうでしょうね・・・その話を
なぜ僕に?」
「最初、色んな人がお見舞いきてたでしょ?」
「同級生とか来てましたね」
「最初は来てくれてたんだけど、時間がたつとね・・・」
「今のも毎週のように来てくれてたのあなただけで
あなたが来ると、翔スゴイ楽しそうなの」
なんか照れくさかった
「これからも、あの子の良き友達で居てやってください」
「おばさんに言われなくても、翔は僕にとって親友です
これから一生付き合ってくと思います」
「それを聞いて安心したわ」
話終わると、ほっとした安堵の表情を見せた
母親として、本当に心配していたのだろう
不謹慎かもしれないが、心配してくれる母がいる翔が
少し羨ましかった
翔の一時帰宅が終わり
翔は病院へ戻った
治療の再開だ
そこから、しばらく入退院を繰り返した
そんなある日、翔と話をした
「俺さ、プログラマー目指そうと思ってる」
「おぉ~やりたい事見つかったんだ!いいじゃん!」
「んでな?俺見たいな障害者を支援する職業訓練校があって
来月から寮に入って頑張ってくるわ」
翔はさらりと自分を「障害者」と口にしたが
僕は胸が少し痛くなった
しかし、翔に目標が見つかった事が
凄く嬉しかった
「どうせやるなら、その道極めてこいよ!」
「任せろww」
翔が入学までの間、移動手段が無いのは不便だという事で
両親に車を買ってもらった
寮は少し離れだったが、車があれば週末は帰って来れる
成人式を地元で済ませハタチと同時に
翔は新たな一歩を踏み出した