チンケなバッテリーが受け止められない。。では、分かりにくいか?


V125などのレギュレータの動作を簡単に説明すると、

1、バッテリー電圧が所定の電圧(例えば14.2V)以下の時は、バッテリーを発電機に繋いで充電する。

2、バッテリー電圧が14.2Vに達すると、バッテリーを発電機から切り離す。

  なのでこの間は、ランプ類の電力は、全てバッテリーが賄い発電機の電力は使われない。

  その後ある時間を経過したら1、に戻って、充電を行う。


この説明は、厳密には正しく無いのだが、バッテリーが充放電を繰り返している理由のイメージがつかめると思う。


次に、アクセルを開けるとバッテリー電圧が低下する理由についての解説。





12/3の続き。。 何で2ヵ月後? < 一人突っ込み


1/10やっと測定器を発掘して測定。


youのブログ-だめ1
だめバッテリー電圧・電流測定の全貌


何故か縮小画像でしかUPできない。。

左クリックで画像を大きくしてみてください。


グラフの横軸は、時間(秒)イグニッションONからのバッテリー電圧と充放電電流を測定。

測定は、0.1秒でサンプリング


イグニッションONからキックにてエンジン始動、アイドリング、2~30Km/hで近所をを一回り。
サイドスタンドを出してエンジンストップ、キーオフ

125秒から140秒付近は、軽くアクセルを開けると、何故かバッテリー電圧が下がる様子。
アクセルを開けるとバッテリー電圧が下がるのを不思議に思い、少し走行しても同様な状況。
充放電電流は、アイドリング、走行にかかわらず、充放電を頻繁に繰り返している。
測定系の異常を疑って、エンジン停止をサイドスタンドで行って、ヘッドライトの放電電流を測定したのが、340秒以降。
約4Aの放電が観測できており、測定系の異常はなさそう。


CQ出版のトランジスタ技術の2月号に同じグラフが掲載されていた。

測定に用いられたバイクは、記事内容と写真から私と同じアドレスV125K9と思われる。

アドレスV125K9は、アイドリング時よりもアクセルを開けるた時のほうがバッテリー電圧が低い。

なぜこのようになるかは、推察できているが、後述。


youのブログ-だめ2

上のグラフの始動直後のクローズアップ


1秒ちょっとのところで、イグニッションON時のヘッドライトの突入電流11Aが観測できる。
その後は、4A強のライト類+ECUと思われる放電電流が観測できる。

バッテリー電圧は急速に低下。容量抜けの駄目バッテリーの典型的な症状。
キックにてエンジン始動直後(7~8.5秒)は、約4Aの充電電流が観測できる。
その後は、充電と放電を繰り返している。
だめ1のグラフを見ると徐々に電圧は上昇しているので、K9は、アイドリングでも放電量よりも充電量が勝っているものと推察される。

トランジスタ技術の記事では、電流を測定していないため誤解して発電機のリップルと説明されていたが、事実は違う。

バッテリー電圧が14V強になったことで充電が停止して放電のみとなり電圧が下がる。

下がったことで、充電が再開され電圧が上がる。

これが、1秒間に数十回程度繰り返されているため、バッテリー電圧に大きなリップルが生じる。


ではなぜこのように充放電を高速に繰り返すのだろうか?

アドレスV125K9の発電機は、アイドリング時でも約8Aもの発電をする。

V7までの発電機は、定格(5000rpm)でも6Aなので、K7までの単相半波整流から3相全波整流に変わってかなり強化された。

しかし、強大になった発電機の能力をチンケな標準バッテリーが受け止められないためこのようになる。


昨日のバッテリートラブルの続き


11/24(水):朝、セルで始動できず。2度目のキック始動

       帰宅後、バッテリーを外して、電圧測定。12.7Vあったが。。。

       充電器(1A Max)に接続するも充電は瞬時に終了して、

       バッテリー電圧は14.5Vに。


  ここで、バッテリー復活の呪文その1


 数十mAの電流でバッテリーの電圧が15V程度まで充電する。

 (今の季節の場合。夏場はもっと低く)

 

       私の充電器には、フローティング充電機能があり、

       電流を測ったら120mA。このバッテリーは未だ生きていると

       確信して1時間毎に電流、電圧を確認しながらそのまま充電。

       

       4時間ほど充電したら電圧は変わらず、電流が60mAまで

       低下していたのでそのまま就寝。


11/25(木):起床して電圧、電流測定。

       電圧14.5V変わらず。電流50mA。

       いい兆候。期待が持てる。

       バッテリーをV125に取り付け、出勤。

       セルはいい感じで回った。


11/28(日):土曜日の昨日は乗らなかったが、セルはいい感じで回る。

       灯油の買出しで、6Kmほど走る。


  ここで、バッテリー復活の呪文2


  デサルフェーターの活用 別名パルス充電だったかな?

  7年ほど前にネットで見て、製作してそれなりの効果を確認していた。

  再生バッテリーなるものが売られているが、その再生に使われるのと

  同じ原理のもの。7年前のネットの記事を読んだ記憶では、

  あの IBM が特許を持っているとか。


       夕方から翌朝まで、デサルフェーターを接続。


11/29(月):いい感じでセル始動できた。

       帰宅後V125にバッテリーを搭載したまま電圧測定。

       エンジンOFF時、12.7V

       エンジン始動後のアイドリング時、14.2V

       アクセルをちょっと捻る(エンジンを吹かす)と、14Vを切る

       ??????????????

       え!? なんでエンジンを吹かすと電圧が下がるの?

       何度やっても同じ。


  週末(明日です)にエンジン始動時から走行中の電圧を測定する事として

  一端終了。


  走行中の電圧測定には、電圧データーロガーを使います。

  このロガーは、最短20mSに一回電圧を測定してメモリに保存。

  後でパソコンで時刻と測定電圧をメモリから吸い出す事が出来る

  ものです。このデーターをExcelでグラフ化して電圧の変化を

  ビジュアルに見る(観測、解析)出来る。


  が、何処にあるか行方不明。。。