ステキなユウコ通信: バンクーバーのごちそう | 普通に生きる難しさ (アメブロ鑑定実績、比類無き 2,000件!令和の世を観る開花心易)

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 ゆうべ、久しぶりにY社長がお見えになりました。

 

「いらっしゃいませ~」

 弾んでご挨拶したわたし。犬だったら、ちぎれるほどシッポを振るシーン。Y社長はお変わりなくスマート。紺色のパナマシャツは七分袖。カーキ色のチノパンとよく合ってます。

「これ土産です。みなさんでどうぞ」

 あ、Duty Freeってプリントしてある。わりと重みのある袋。なんだろコレ? すかさず小箱を一つ取り出すと、メープルシュガー使用のバームクーヘン。ということは…

 

「海外旅行なさったんですか」

 笑顔でうなづくY社長。

「バンクーバーで、コンベンションがありまして」

「すごい! ラッキーですねえ」

「いや、そんな事ないです」

「なかなかですよ。バームクーヘンで、ペンションが当たるなんて」

 わたしたちのやり取りを後ろで聞いていたママが、

「どんな耳してるの、あなた」

 浪花ともあれ。予約席へご案内しました。オードブルのカルパッチョはさっき出来たばかり。いつもはマグロを使うヨッチャンですけど、Y社長には鯛と入れ替えてます。ママからの特別指令で。

 

「バンクーバーまで、飛行機で、どのくらいかかるんですか」

 シャンペン注ぎながら喋るとこぼしそう。

「9時間半…だったかな」

「いえ、お値段が」

 そっちか~い!という顔もせず上品なY社長。

「今回はANAのエコノミーで、往復27万円でした。でもね、ボクが驚いたのはホテル。前回よりうんと上がっていて」

 ふーん。カナダでも人々は物価高に困ってるそうです。特に、家賃が高いとか。

「アッチでは何が美味しいんですか」また聞くわたし。

「ボクにとっては、丸亀製麺のニクタマうどん。ちなみに、1400円相当です」

 えーーー。コッチだったら、税込みで800円くらいなのに。

 

 わたしは急激にうどんが食べたい。明日にでも、母連れて古市町のマルガメに行くぞ! 肉たまうどん食べながら教えてあげよ。「あのね。これ、1400円払って食べた人がいるのよ。しかも、交通費27万円使って」

 

以上でーす。