キリストを祝う日。
そんな位置づけである今日。
今日はその前夜で、イヴと呼ばれている。
日本では、キリストという名目はそこに一切なく、恋人たちがイルミネーションを見るために会って温かさを感じ合う日。
ロマンチックだ。自分もいつか、そんなことできるのかな。
去年のクリスマスから前。毎年のように思っていた。
来年は・・・来年は・・・って。
でも、今年は違う。
来年はなんて言わない。『今年は』だ。
今年は、好きな人と、ロマンチックな夜を過ごしたい。
切なる想いは実現して、夏に思い浮かべた公園に2人でいる。
例年通りのイルミネーション。けれど、そこには由紀と直樹以外に人はいない。
午後11時。誰もいない時間を見計らってのデートを計画したからだ。
「やば、めちゃくちゃ綺麗じゃん」
直樹は思った通りの反応をしてくれた。
「でしょー?」
得意げに由紀は笑う。そして、横目で直樹の顔を見る。
かっこいいなぁ。
面食いと言う訳ではないけれど、純粋にそう思ってしまうような顔立ち。
理想のタイプは目立たなくて、みんなにどこがいいの?って言われて。
自分だけが彼の良さをわかるような人。
けれど、実際に付き合っている人は、誰からも好かれて、学校で一番と言っていい程モテる人。
好きになった時思った。恋は理屈じゃないんだなって。
「ねぇ、直樹君」
ドクン・・・。名前を呼ぶだけでドキドキする。
もう半年も経つというのに。
「何?」
まばゆい光が地上にこぼれ落ちる。それはまるで花びらのように舞いながら。
「好きだよ」
当たり前になりかけている2人の関係にもう一度、楔を打ちつける。
断ち切られないように。
「どうした?急に」
不思議そうに直樹は苦笑する。
「気持ちは変わってないよっていいいたくて」
都会に出ている数多のカップルとは違って、人のいない場所でイルミネーション。
臆することなく、気持ちを伝えられた。
「直樹君は、私のこと好きですか?」
思わず敬語。改めて聞くとき、恥ずかしい時。由紀は敬語になる。
「うん」
ドクン。
期待していた答えを言われただけで・・・胸が高鳴る。
好き・・・好き。
もっと感じたい、もっと触れたい。
ずっと、離したくない。
由紀は直樹の腕に自分の手を回す。
「明日クリスマスだよね?」
「うん?」
「だから、一緒にいよ?二日間とも」
由紀は直樹に初めてのお泊りをせがんだ。
直樹は少し困った顔を浮かべた後、いいよ。微笑んでみせた。
由紀のわがままばっかを聞いて、自分のわがままは言わない彼。
少しでも離れるのが怖い。
けれど、すんなり受け入れて、自分の気持ちを出さないのも怖い。
それらが負担になって「疲れた」そう言われそうで。
それでも一緒にいたいんだ・・・。
少し歩いて見つけた、妖艶な雰囲気を醸し出すホテル。
そこの扉の先には、フロントがなく、部屋をボタンで決める今まで見たことないシステム。
見たことのない、世界を目の前にして、思わずこれからやる行為を想像する。
急激に体温が上がって、顔が赤くなるのが分かった。
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う~ん・・・。
質の低下ですね。
明日も更新します。
明日の・・・午後5時。
明後日は午前7時です。
質を高めよう。