32話 半年後の今 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

キリストを祝う日。

そんな位置づけである今日。


今日はその前夜で、イヴと呼ばれている。


日本では、キリストという名目はそこに一切なく、恋人たちがイルミネーションを見るために会って温かさを感じ合う日。


ロマンチックだ。自分もいつか、そんなことできるのかな。


去年のクリスマスから前。毎年のように思っていた。


来年は・・・来年は・・・って。

でも、今年は違う。


来年はなんて言わない。『今年は』だ。


今年は、好きな人と、ロマンチックな夜を過ごしたい。


切なる想いは実現して、夏に思い浮かべた公園に2人でいる。


例年通りのイルミネーション。けれど、そこには由紀と直樹以外に人はいない。


午後11時。誰もいない時間を見計らってのデートを計画したからだ。


「やば、めちゃくちゃ綺麗じゃん」


直樹は思った通りの反応をしてくれた。


「でしょー?」


得意げに由紀は笑う。そして、横目で直樹の顔を見る。


かっこいいなぁ。


面食いと言う訳ではないけれど、純粋にそう思ってしまうような顔立ち。


理想のタイプは目立たなくて、みんなにどこがいいの?って言われて。


自分だけが彼の良さをわかるような人。


けれど、実際に付き合っている人は、誰からも好かれて、学校で一番と言っていい程モテる人。


好きになった時思った。恋は理屈じゃないんだなって。


「ねぇ、直樹君」


ドクン・・・。名前を呼ぶだけでドキドキする。


もう半年も経つというのに。


「何?」


まばゆい光が地上にこぼれ落ちる。それはまるで花びらのように舞いながら。


「好きだよ」


当たり前になりかけている2人の関係にもう一度、楔を打ちつける。


断ち切られないように。


「どうした?急に」


不思議そうに直樹は苦笑する。


「気持ちは変わってないよっていいいたくて」


都会に出ている数多のカップルとは違って、人のいない場所でイルミネーション。


臆することなく、気持ちを伝えられた。


「直樹君は、私のこと好きですか?」


思わず敬語。改めて聞くとき、恥ずかしい時。由紀は敬語になる。


「うん」


ドクン。


期待していた答えを言われただけで・・・胸が高鳴る。


好き・・・好き。


もっと感じたい、もっと触れたい。


ずっと、離したくない。


由紀は直樹の腕に自分の手を回す。


「明日クリスマスだよね?」


「うん?」


「だから、一緒にいよ?二日間とも」


由紀は直樹に初めてのお泊りをせがんだ。


直樹は少し困った顔を浮かべた後、いいよ。微笑んでみせた。


由紀のわがままばっかを聞いて、自分のわがままは言わない彼。


少しでも離れるのが怖い。


けれど、すんなり受け入れて、自分の気持ちを出さないのも怖い。


それらが負担になって「疲れた」そう言われそうで。


それでも一緒にいたいんだ・・・。




少し歩いて見つけた、妖艶な雰囲気を醸し出すホテル。


そこの扉の先には、フロントがなく、部屋をボタンで決める今まで見たことないシステム。


見たことのない、世界を目の前にして、思わずこれからやる行為を想像する。


急激に体温が上がって、顔が赤くなるのが分かった。






にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村
↑ ↑ ↑

押してください~!!


励みになるので






う~ん・・・。

質の低下ですね。

明日も更新します。


明日の・・・午後5時。

明後日は午前7時です。


質を高めよう。