今でもまだ記憶に残って消えない。
初めて恋をした日。
キスをした日。
抱きしめ合った日。
一つになった日。
すべては鮮明に儚く・・・。
大きな音がした。それと同時に、大きな火花が闇夜に浮かび・・・すぐに消える。
これも見るたびに、気持ちが沈む。
どうしても、あの頃を思い出してしまうから。
「ママ・・・どうしたの?」
4歳になった娘の真帆が怪訝そうに、どこか不安そうに由紀の顔を覗き込んだ。
真帆は由紀と浩平の間に生まれた1人娘。人懐っこく笑顔が絶えない。
由紀の『今やこれから』の生きる意味だ。
真帆がいるから幸せに思える。過去の過ちや虚しさを拭うことができる。
「なんでもないよ。ありがとう」
真帆、花火綺麗だね。由紀はそう続けると、うん。笑顔でそう答えた。
宙に浮く花火は大きな花を咲かせて、地面へと落ちていく。
まるでそれは由紀の過去。幸せという大きな花を咲かせるけど、それは散って行き・・・。
永遠に花は咲くことはなく、由紀の目の前から消えていく。
彼への罪悪感。何もできなかった無力感。
結ばれることのなかった絶望感。
由紀の胸が締め付けられる。
(直樹・・・直樹・・・直樹・・・)
由紀は何度も、強く。心の中でその名前を叫んだ。
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長らくお待たせしました。
ストックがめちゃくちゃ余裕あったら更新を一日一回にしますが、
それまでは二日に一回で。
そのペースでやるからには、きっちり、時間通りに更新して、クオリティを下げないようにしないとなと思っています。
これから、新しい作品、よろしくお願いします。
次回の更新は三日の水曜日。午前七時です。