「頑張らなくちゃ」
いつまでも引きずっている場合じゃない。
今日だけは・・・忘れなくては。
受験番号を確認して、指定された教室へ向かう。
教室に入ると、そこには淳一がいた。
「おっ。綾音」
淳一は驚いた表情で綾音を見る。
「あ、久しぶりだね」
淳一が同じ教室だとは・・・。少し居心地が悪い。
淳一とはあれ以来会っていなかった。
キスをした後に、自分の感情に気づいて、淳一ともう一度付き合うにしろ友達に戻るにしろ、どちらにせよ時間が必要だった。
悠太に振られたからといってすぐに切り替えられる訳じゃない。
それに・・・恋愛なんてしている場合じゃないんだ。
明日からはまた、そういうことを考えられるが、今はダメだ。
淳一との会話を早々に切り上げて、席に座る。
よし。頑張ろう。
試験が終わり、結果を知って。そして、大学の入学式が終わって。
あの頃はまだ夏だったなぁ・・・そんなことを思いだしながら綾音は木々を見上げる。
強い風が吹き、花びらが踊るように舞う。
満開の桜が綾音を包み込んだ。
「なんかいいことあった?」
隣を歩く麻衣が不思議そうに聞く。
「ん?あったかも」
「え、まじか。彼氏できたとか?」
「麻衣のいいことってそれしかないの?」
「だって、ほかになにがあるのさ?」
開き直るように、麻衣は言う。
「ん~・・・わかなんないけど」
「だめじゃん。で、いいこっとって?」
「親しい、男友達ができたってこと」
「いけめん?」
間髪いれずに麻衣は問う。
「麻衣~?」
綾音は麻衣を睨みつけて、男の子はそこだけじゃないでしょ?そう続けた。
「そうだけどさ、綾音は面食いじゃん。悠太さんの時もそうだったけど」
「そんなことはないけど・・・。まあ、多分かっこいいよ」
「へぇ~。よかったじゃん。じゃあ、立ち直れそうなんだ?」
「うん。少しずつだけど」
あの時の失敗はもう繰り返さない。
今度は自分から失うことをしないように・・・。
今、している恋を大切にしたい・・・そう思う。
好きなのに、一時の感情に惑わされて失わないように。
「キスはまだ駄目なのか?」
付き合って、三ヶ月が経って彼が言った。
「ん~・・・いいよ」
綾音は頷く。
すると、ゆっくりと彼の顔が近づいてくる。
そして・・・一瞬だけ唇が触れて、すぐに離れた。
柔らかな感触が唇に残る。綾音はゆっくりと目を開けて、彼の顔を見た。
照れた笑顔がそこにあった。
愛おしい。そう感じることができた。
うん。大丈夫。進んでいける。
悠太君じゃなくても。
降り注ぐ花びらが2人を包んで。
まるで、2人のキスを祝福するかのように、2人の周りにゆっくり降り積もる。
↑ ↑ ↑
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ハッピーエンド・・・ということで!!ww
完結です。
読んでくださったみなさん、ありがとうございました!!
ちなみに、僕は今、広島か岡山にいますw
次回の更新は・・・明日!
普通のブログ記事を更新したいと思っています。
あとは、今回の話について少し・・・w
時間は未定ですw
では、また明日、水曜日に~!