23話 1人を除いては | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

一華の転校。


「ホントに来たんだ・・・」


ポツリとつぶやいたその言葉に理沙が反応する。


「知り合いなの?」


「ああ・・・まあね」


一つ。


問題があった。


一華が僕と奈々の関係をしゃべらないかどうか。


一華は基本的に口が堅いとは言えない女の子だ。


だからそれがすごく不安で・・・。


まぁ、その不安は一瞬で。


すぐに的中することになる。


「久しぶりだな。奈々。それと、玲・・・はそうでもないか」


その言葉を聞いた途端。


みんながさらにざわつき始める。


「え、雨宮君と千草さんの知り合いなんですか!?」


誰かが質問した。


「あ、うん。幼馴染」


・・・・ばか。


僕と奈々の一ヶ月の苦労は一瞬にして消え去った。


僕は、後ろの方に座っている奈々の顔を見る。


すると奈々もこっちを見て。


目があった僕達はお互いに苦笑した。


「みんな、静かにしなさい」


先生がうるさくなった教室を静かにさせる。


そして、静かになった後、


「自己紹介をお願いします」


「はい。花崎一華です。最近までアメリカに住んでいました。日本に来るのは久しぶりなので、みんな、色々教えてください。よろしく」


「ありがとうございます。じゃあ、みんなから何か質問は?」


先生の問いに、みんなが一斉に手を上げる。


「え・・・」


先生は戸惑いながら、


「じゃあ・・・関口さん」


「んと、一華さんは千草さん、雨宮君と仲がいいんですか?」


「ん・・・まあ幼馴染だから」


「じゃあ、そうなると当然・・・いや、すいません。これから一華さんのことなんと呼べばいいですか?」


少し険しかった表情を一変させて、笑顔で聞く。


「ん~・・・そうだなぁ。一華でいいよ」


そして朝のホームルームが終わる。


それと同時に、一華の元に人が集まる。


そこには一華本人に興味がある人、そして・・・。


僕らの関係に興味がある人。


その二種類の人がそこに集まっていた。


まあ、僕らというより奈々だけど。


そして、意外にも僕と奈々の関係に違和感を持った人は数少なかった。


ありがたいことに。


一華という転校生そのもの、奈々と一華の関係。


奈々の小さい頃のこと。


みんなの興味の対象はそこだった。


僕なんて人のことには一切触れず・・・。


でもそれは『大抵の人』


・・・1人を除いて・・・だ。


「雨宮君」


「なに?」


「なんで隠してたの?」


「理沙が僕の顔を見ずに聞いてきた」


「なにを?」


「千草さんとの関係」


「隠してたわけじゃ・・・」


「2人が幼馴染って知って、合点がいったよ」


「え?」


「君が二人きりの時、『奈々』って彼女のことを呼ぶ理由・・・」


理沙から口に出たのは、誰も知らないはずだった・・・。


隠し切れているはずだったこと・・・。




にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してください~!!

励みになるので



遅くなりました。。


次回は月曜日の12時です!!