「・・・はぁ」
僕はため息をつきながらベッドの上に寝転がった。
一連の過去を思い出し、余韻に浸って。
叶いもしない想いを抱き続けて・・・。
なにしてるんだろ・・・。
無音の中でチッ・・・チッ・・・と時計の針が進む音だけが耳に入る。
時刻は深夜三時。
普段ならとっくに寝てる時間だった。
今日は火曜日。
明日はもちろん学校がある。
今寝たら起きることは不可能に近い。
じゃあ、このまま起きてる?
いや、それは体力的にきつい。
確か・・・明日は体育祭の予行練習日。
一日中体を動かさなくてはならない日だ。
普段の授業だったら寝ればいい話だが、明日の場合寝るわけにもいかない。
どうすっかな・・・。
僕は目を閉じて頭を活性化させてこの後なにをすべきかを考える。
・・・。
全く浮かばない。
面白いぐらい何も。
とりあえず、今寝ることだけは避けよう。
そんな結論に達した。
明日体が動かないことより、行かないことの方が問題がある。
練習は所詮練習であってそれ以上でもそれ以下でもない。
本番ほどの重要性はないはずだ。
目を閉じていると、自然と欠伸がでた。
・・・眠気が急激にやってきたんだ。
「まずいな・・・」
思わずその言葉は声に出てしまうほどの危険度。
なにかしなくちゃ・・・。
僕は起き上がり、眠気を覚ます方法を模索する。
だがしかし。
部屋中を見渡すが、特に何も見当たらない。
徐々に目が開かなくなってくる。
「やばいやばい・・・」
僕は立ち上がり、寝れないようにする。
ただ立っているだけだとなにも面白くないので一階に降りる。
一階に降りたところで何もない。
リビングもダイニングも。
眠気は覚めることなく、足元をふらつかせるまでに増幅した。
その時、一条の風が僕の体を通り抜けた。
「寒っ・・・」
春とはいえ、深夜の風。
温かい風など来るはずもなく、冷気となって僕の体に当たる。
その瞬間、僕の眠気は覚めた。
・・・これでいいじゃん。
僕は自分の部屋に一度戻り、パジャマを脱ぎ捨ててパーカーを着て、ジーパンをはいた。
そして、パーカーの上からジャンパーを羽織り、携帯をポケットにしまう。
ポケットを一度叩いて、携帯があるのを確認した僕はまた一階に降りる。
そして、今度はリビングに向かうことなく玄関に向かった。
靴を履いて、親を起こさないようにそっとドアを開ける。
キィィ・・・。
いつもなら、聞こえないくらい小さなドアを開ける音。
しかし、こういうときだけは信じられないほど大きな音に聞こえる。
僕は足音を立てないように家から出て、ゆっくりドアを閉めた。
外に出て、まず一番に目に入ったのは天の景色だった。
今日は快晴だったということもあり、夜空からは星がたくさん見えた。
輝く星たちは、僕らを照らすのは程遠いもの。
だけど、僕にとってその輝きは月よりもきれいに見えた。
時刻は深夜四時。
夜はまだ更けることを知らない・・・。
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