44話 勇気 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side坂本~


2度目のデート。


そろそろ手を繋ごう・・・。


そんなことを思うんだ。


・・・思うだけだけど。


思って思って・・・行動に移せない。


世にいう僕は草食系男子だ。


これは言い方をよくしたもの。


一般的に言うなら意気地なし。


そんなところか。


なんで僕が草食系なのか。


その理由は簡単だ。


下手な行動を取って相手に嫌われたくないから。


高橋さんという僕の大好きな人を失う・・・そんなことがないように。


重い・・・かな。


今日のデートは映画館。


これは前々から高橋さんから趣味とかを聞いて、推理したものだった。


そして、映画の内容も。


彼女が好きそうなのを僕が「観たい」そう言う。


そうすれば高橋さんも食いついてきて。


デートの誘いが成功したわけだ。


映画館の中は真っ暗だった。


もうすでに、宣伝やら広告などが始まっていて、席に座っている人たちが多数。


僕達は、暗闇の中目を凝らして座るべき場所を探した。


座った席。


そこは少し気不味いかな。


そんなことを考えてしまう席だった。


前の席。


そこにはカップルがいて、手を繋いでいたんだ。


手を繋いだことのない僕ら。


少し複雑。


そして・・・なんかモヤモヤした気持ちになったんだ。


映画が終盤に差し掛かった。


彼女の方を横目で見る。


うっすらと涙を浮かべていた。


可愛いなぁ・・・。


不謹慎?


そうかも。


でも思っているだけだから。


ふと思うことがある。


この人は何で僕と付き合ってくれているのだろうか?


って。


彼女はすごく整った顔立ちをしている。


そして、陸上でもかなり足が速くて・・・勉強もできて。


なんでそんな彼女が僕と・・・?


答えは聞けずにいる。


聞くタイミングがない。


それに、聞く気もあまりない。


彼女がそこで困った顔をしたらどうする?


そう考えてしまうから。


彼女の困った表情は見たくない。


ましてや、僕のせいでなんて最悪だ。


それに・・・。


答えられないってことは・・・妥協で付き合ってくれてるってこと。


それが嫌で・・・。


こうやって悲観的に考えるのが僕の癖だ。


こういう性格の人って疲れるらしい。


まあ、ポジティブの人の方が楽しいだろうし、楽だろうな。


よくそう思う。


だめかも・・・って考えるよりも、大丈夫。


そう思える方が。


とはいっても、自分はなれない。


性格って変えられるものじゃないのだから。


でも、変えられないといっても努力は必要だ。


前に進む努力は・・・。


そのために僕は・・・。


ひじ掛けのところに視線を向けた。


彼女の手が置いてある。


この上に・・・手を・・・。


・・・よし。


まずは恋人としての第一歩。


それを踏み出すために・・・。


僕は、彼女の手の甲の上にそっと手の平を重ねた。





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坂本君の勇気を少し書いてみましたww


番外編みたいな?ww


そんな感じです。。


明日は理菜編に戻ります。


坂本君、いいなって思う人が何人かいたら、また坂本編書くかもですww