~side坂本~
2度目のデート。
そろそろ手を繋ごう・・・。
そんなことを思うんだ。
・・・思うだけだけど。
思って思って・・・行動に移せない。
世にいう僕は草食系男子だ。
これは言い方をよくしたもの。
一般的に言うなら意気地なし。
そんなところか。
なんで僕が草食系なのか。
その理由は簡単だ。
下手な行動を取って相手に嫌われたくないから。
高橋さんという僕の大好きな人を失う・・・そんなことがないように。
重い・・・かな。
今日のデートは映画館。
これは前々から高橋さんから趣味とかを聞いて、推理したものだった。
そして、映画の内容も。
彼女が好きそうなのを僕が「観たい」そう言う。
そうすれば高橋さんも食いついてきて。
デートの誘いが成功したわけだ。
映画館の中は真っ暗だった。
もうすでに、宣伝やら広告などが始まっていて、席に座っている人たちが多数。
僕達は、暗闇の中目を凝らして座るべき場所を探した。
座った席。
そこは少し気不味いかな。
そんなことを考えてしまう席だった。
前の席。
そこにはカップルがいて、手を繋いでいたんだ。
手を繋いだことのない僕ら。
少し複雑。
そして・・・なんかモヤモヤした気持ちになったんだ。
映画が終盤に差し掛かった。
彼女の方を横目で見る。
うっすらと涙を浮かべていた。
可愛いなぁ・・・。
不謹慎?
そうかも。
でも思っているだけだから。
ふと思うことがある。
この人は何で僕と付き合ってくれているのだろうか?
って。
彼女はすごく整った顔立ちをしている。
そして、陸上でもかなり足が速くて・・・勉強もできて。
なんでそんな彼女が僕と・・・?
答えは聞けずにいる。
聞くタイミングがない。
それに、聞く気もあまりない。
彼女がそこで困った顔をしたらどうする?
そう考えてしまうから。
彼女の困った表情は見たくない。
ましてや、僕のせいでなんて最悪だ。
それに・・・。
答えられないってことは・・・妥協で付き合ってくれてるってこと。
それが嫌で・・・。
こうやって悲観的に考えるのが僕の癖だ。
こういう性格の人って疲れるらしい。
まあ、ポジティブの人の方が楽しいだろうし、楽だろうな。
よくそう思う。
だめかも・・・って考えるよりも、大丈夫。
そう思える方が。
とはいっても、自分はなれない。
性格って変えられるものじゃないのだから。
でも、変えられないといっても努力は必要だ。
前に進む努力は・・・。
そのために僕は・・・。
ひじ掛けのところに視線を向けた。
彼女の手が置いてある。
この上に・・・手を・・・。
・・・よし。
まずは恋人としての第一歩。
それを踏み出すために・・・。
僕は、彼女の手の甲の上にそっと手の平を重ねた。
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押してください~!!
励みになるので
坂本君の勇気を少し書いてみましたww
番外編みたいな?ww
そんな感じです。。
明日は理菜編に戻ります。
坂本君、いいなって思う人が何人かいたら、また坂本編書くかもですww