31話 付き合い方 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「そういえば、裕哉って麻奈ちゃんと付き合ってるんだっけ?」


休み時間、翔太が僕の机の上に座って、見降ろしながら聞いてきた。


「急になんだよ」


「いや、気になったんだよね」


軽い感じの彼の言葉。


普段通りの翔太。


翔太は何事にも基本的に軽い。


勉強も恋愛もスポーツも。


恋愛以外は軽いとは言わないか。


適当。


この言葉が一番似合うだろう。


すべてに適当なイケメン。


適当と言っても、何でもできる。


すべてを才能でどうにかする男だ。


才能があってイケメンで。


もてる要素がつまっているこいつは当然・・・


すごくもてる。


羨ましい?


うん。当然。


才能にあこがれるんだ。


才能は努力じゃどうにもならない。


生まれ持ったもの。


それだけで、優越感を得られる人。


ずるいなぁ・・・そんなことを思う。


僕には、才能がないから。


「人の恋愛を気にするなよ」


「親友の恋愛は気になるだろ」


「親友・・・ねぇ」


僕は見下ろす彼に、不満そうな表情を見せた。


「あれ?違った?」


彼はおどけた表情を見せた。


なんとなく・・・


むかつく。


「どうだろうね。ていうか、僕の恋愛より翔太はどうなんだよ」


話を逸らす。


「俺?俺はいまいち」


「いまいちって何だよ?」


「いまいちはいまいちだよ」


「残念ながら意味不明だ。いるのかいないのかどっち?」


「いるよ~」


「初耳だな」


少し驚いた。


翔太は今まで彼女がいるなんて言わなかったから。


いるのは、女友達やらセフレやら。


あんまりいいこういう関係ではないものばかり。


翔太は前にそれでいいって言っていた。


彼女はいらないって。


彼女という特定の人物を作らなくても、同じ行為はできる。


感情があるかないか。


それだけの差だって。


感情なんて余計なものが入ると、面倒くさくなる。


僕もそれに同意した。


その通りだと思った。


現に僕は昔にそう感じたから。


感情を入れた恋愛はめんどくさい。


同意する一方で僕は翔太とは違うところもある。


あいつは彼女を作らないが、僕は作る。


『特定』の人物を。


それは、相手に好きって思ってほしいから。


そういう相手がほしいから。


あいつはやるだけでいい。


僕は、相手に好意的に見てほしい。


自分が好意的に見てなくても・・・。


・・・翔太も純粋な人から嫌な奴だが、僕もあまり人のことを言えない。


「言ってなかったっけ?」


「ああ。初めて聞いた」


「言ったと思ったんだけど」


おっかしいなぁ~。


と言わんばかりに頭を掻く。


「てか、いつからなんだ?」


「めちゃくちゃ食いついてんじゃん」


翔太はからかうように僕を見る。


「親友の恋愛は気になるんだよ」


僕はさっき翔太が言った言葉と全く同じことを言う。


「人のセリフを取んなよ」


「いいから教えろ」


「え~・・・」


日常的な会話。


この後彼からどんな言葉が出てくるか楽しみだった。


だけど、出てきた言葉は僕の恋愛観を覆し、


考えさせるような言葉。


翔太らしくない言葉だったんだ。





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更新遅くなりました。


すいません・・・。


そして、コメントもまだ返信できていないという・・・。


あ~・・・。


今何もする気が起きないんですよねww


おかげでストックがあと一つしかない・・・。


何とか頑張ります!!


明日は32話「好きの意味」です!