彼にこの言葉はどう届いただろうか?
「・・・」
彼は無言。
今彼はなにを考えている?
「・・・」
私も無言。
彼の返事を待つ・・・。
「えっと・・・」
彼が口を開いた。
ドクン・・・ドクン・・・。
怖い。
怖い。
彼はどんな言葉を言うのだろうか・・・。
「理菜さんは・・・僕と付き合わない方がいい・・・」
ズキン。
胸に何か針みたいなものが突き刺さって、鼓動が停止した。
「なんで・・・ですか?」
「僕は東京に住んでて、理菜さんは愛知。2人の距離が遠すぎる・・・」
「遠距離恋愛は無理ってことですか?」
「2人が触れあうことができない恋愛。それだとすぐに終わってしまいそうな気がするんだ・・・」
言っていることはもっとも。
だけど、告白の返答としては少し納得がいかなかった。
諦めるのが難しい。
だって彼は、私のこと好きとも嫌いとも言っていないのだから。
いっそ。
嫌いと言ってくれれば。
そうすれば・・・諦められるのに。
「裕哉さんは・・・私のこと好きですか?嫌いですか?」
「僕は・・・」
彼は少し考え込む。
また、無言の時が訪れる。
ザァァァァ。
外から雨の音が聞こえる。
大雨。
今日天気予報は晴れって言ってなかったっけ・・・?
「理菜さんのこと・・・好きだよ」
・・・最悪だ。
彼はなにを考えてるんだろう?
それがもし、彼特有の優しさから出るものだったとしたら・・・尚更。
彼のその優しさは私を傷つけているだけ。
ここでの優しさは・・・私に諦めさせることじゃないのか・・・?
「好き・・・なんですか・・・」
「うん・・・」
「それでも付き合えない?」
「ごめん・・・」
「分かりました。じゃあ、切りますね」
「うん」
彼の申し訳なさそうな声を聞いて、私は電話を切った。
と同時に涙が流れてくる。
頬を伝って・・・膝の上に乗せていた枕の上に落ちる。
一粒・・・。
一粒・・・。
最初はゆっくり、少なくだったけど。
どんどんその量は増えていって・・・。
枕の色がどんどん変色していく。
涙に浸食されていく。
私は、自分の部屋を出て、階段を下りる。
そして、玄関に行き、靴を履いた。
「どこに行くの!?」
お母さんの声が私の背中に当たった。
「・・・」
私はその声を無視して外に出る。
大雨が自分の体にもろに当たる。
雨が私の涙を隠してくれる。
私は、近くにある河川敷に向かった。
ザァァァ。
雨は衰えることなく、私に大量の水を浴びせ続ける。
河川敷に着いて、私は草の上に座った。
草は濡れていて、冷たい。
川の流れは異様に早い。
この雨が続けば、氾濫するかもしれない。
私は天を仰いだ。
顔に雨があたる。
「うわぁぁぁぁ!!」
とめどなく流れる涙。
ついに私は感情を抑えられなくなっていた。
大声で泣いてしまった。
誰もいない河川敷。
そこに私の声が響き渡る。
失恋。
その痛みを・・・。
その苦しさを・・・私は今初めて知った。
それも・・・。
好きって言われたのに・・・。
「これじゃあ・・・諦められないよ・・・」
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昨日は更新できなくてすいませんでした。
さぁ・・・。
裕哉の答えの真意はいかに!?
何で振ったのか?
裕哉編で明らかになるかもですww
明日も理菜編は続きます。