~20年後~
僕らはお互いに家庭を持った。
そして子供も生まれて、今は7歳。
名前は拓也。
どちらから取ったとかはない。
僕は何となくそういうのが嫌いだから。
僕の婚約の相手は・・・会社で知り合った人だ。
名前は、彩加
色々あって付き合い、結婚した。
で、今は夏休み。
今日は紗希が北海道に遊びに来る日だった。
夫と娘を連れて。
娘も大きくなったらしく、6歳だ。
久しぶりに会う『大好きな人』
・・・。
そんなこと言ったらいけないか。
久々に会う妹・・・だな。
僕らは結婚ができない。
だからといって、ずっと愛し合って、結婚しないままっていうのもいけない。
そして出た結論。
苦渋・・・ではあったが。
お互いに違う生活をして、普通の恋をして結婚をする。
でも、無理な話ではあった。
2人とも、お互いを想い続けてしまって。
結局、妥協の恋愛。結婚。
それが正しい答えなのかどうかはわからない。
でも・・・そうするしかない。
そう思った。
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
「は~い!」
彩加が走って、玄関に向かう。
「こんにちは」
紗希の声が聞こえた。
・・・嬉しくなる、とは言わないことにする。
「誰が来たの?」
拓也が僕に聞いた。
「僕の妹だよ。子供もいるらしいぞ」
「こども~?」
「お前と同じ年くらいの女の子だよ」
僕は笑いながら、拓也の頭を撫でた。
「久しぶりだね」
紗希が笑顔でふすまから顔をみせた。
「久しぶりだな。紗希」
「うん。で、今日は千夏を連れてきました!」
「こんにちわ・・・」
少しびくびくしながら挨拶をする千夏。
まあ、普通だろう。
「こんにちは。あれ?夫さんは?」
「あっちで、彩加さんと話してるよ」
紗希は和室を指差す。
「そうなんだ」
「なんか、久しぶりに兄妹の会話を楽しんだら?とか言われた」
「そうなんだ。だったら、子供も連れて行けよって話だよね」
「ほんとだよ」
僕らは笑いあう。
こんなに自然に話せたのはいつぶりだろう?
お互いの結婚式とかでは会うことはあったけど、ぎこちない話とかだけだった。
だけど、今は昔のように・・・。
「ママ~・・・何の話してるの?」
「ん?何でもないよ」
「私、ひま~」
「じゃあ、拓也君と遊んでおいで」
「え?拓也と?」
僕は紗希に聞く。
「うん。だめ?」
「いいけど・・・」
「俺もいいよ~。遊ぼっか、千夏ちゃん」
すると、千夏ちゃんは
「うん!」
笑顔で言った。
拓也は、千夏ちゃんの手を引いて二階に上がっていく。
「二階になにがあるの?」
「ゲームとか」
「外で遊ぶのかと思った」
「違うらしいな」
「翔・・・」
「なに?」
「好きだよ・・・」
唇が重なった。
「紗希・・・これ浮気だぜ?」
「兄妹だから関係ないし~」
紗希は笑いながらそう言った。
「かもな。子供たち何してるか見に行く?」
「うん。行く」
僕らは階段を上がっていく。
そして、2人がいるであろう部屋をそっと開けた。
「拓也君。強すぎだよ」
「いやいや。普通だよ」
「む~・・・」
千夏ちゃんはムキになって頑張っているがなかなか勝てない。
「・・・拓也君容赦ないね」
紗希が小声で言った。
「たしかに・・・」
そう言った時、
「あ、勝った!」
・・・どうやら手加減したらしい。
ただ、何も言わずにそれをするところが、拓也らしい。
「・・・ああいうさりげない優しさ、翔みたい」
「似てるって言いたいんだ?」
「うん」
「ただ、その優しさ、千夏ちゃんには分かってるみたいだよ」
「・・・ありがとう」
千夏ちゃんは拓也の手を握った。
赤面して、千夏ちゃんを見る拓也。
・・・。
昔の僕ら見たい。
「あの二人・・・どうなるかな?」
「さあな・・・従妹だし結婚できるし・・・ただこれからだろ」
僕はゆっくりドアを閉めた。
2人の未来を想像しながら・・・。
僕達はかなわなかった恋。
だけど、あの二人は・・・。
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更新遅くなってすいません。。
今日でこの話は終わりです。
どうだったでしょうか?
最後は少しグダグダになってしまいましたが・・・。
また次回作もよろしくお願いします。