エピローグ | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

     ~20年後~



僕らはお互いに家庭を持った。


そして子供も生まれて、今は7歳。


名前は拓也。


どちらから取ったとかはない。


僕は何となくそういうのが嫌いだから。


僕の婚約の相手は・・・会社で知り合った人だ。


名前は、彩加


色々あって付き合い、結婚した。


で、今は夏休み。


今日は紗希が北海道に遊びに来る日だった。


夫と娘を連れて。


娘も大きくなったらしく、6歳だ。


久しぶりに会う『大好きな人』


・・・。


そんなこと言ったらいけないか。


久々に会う妹・・・だな。


僕らは結婚ができない。


だからといって、ずっと愛し合って、結婚しないままっていうのもいけない。


そして出た結論。


苦渋・・・ではあったが。


お互いに違う生活をして、普通の恋をして結婚をする。


でも、無理な話ではあった。


2人とも、お互いを想い続けてしまって。


結局、妥協の恋愛。結婚。


それが正しい答えなのかどうかはわからない。


でも・・・そうするしかない。


そう思った。


ピンポーン。


インターホンが鳴った。


「は~い!」


彩加が走って、玄関に向かう。


「こんにちは」


紗希の声が聞こえた。


・・・嬉しくなる、とは言わないことにする。


「誰が来たの?」


拓也が僕に聞いた。


「僕の妹だよ。子供もいるらしいぞ」


「こども~?」


「お前と同じ年くらいの女の子だよ」


僕は笑いながら、拓也の頭を撫でた。


「久しぶりだね」


紗希が笑顔でふすまから顔をみせた。


「久しぶりだな。紗希」


「うん。で、今日は千夏を連れてきました!」


「こんにちわ・・・」


少しびくびくしながら挨拶をする千夏。


まあ、普通だろう。


「こんにちは。あれ?夫さんは?」


「あっちで、彩加さんと話してるよ」


紗希は和室を指差す。


「そうなんだ」


「なんか、久しぶりに兄妹の会話を楽しんだら?とか言われた」


「そうなんだ。だったら、子供も連れて行けよって話だよね」


「ほんとだよ」


僕らは笑いあう。


こんなに自然に話せたのはいつぶりだろう?


お互いの結婚式とかでは会うことはあったけど、ぎこちない話とかだけだった。


だけど、今は昔のように・・・。


「ママ~・・・何の話してるの?」


「ん?何でもないよ」


「私、ひま~」


「じゃあ、拓也君と遊んでおいで」


「え?拓也と?」


僕は紗希に聞く。


「うん。だめ?」


「いいけど・・・」


「俺もいいよ~。遊ぼっか、千夏ちゃん」


すると、千夏ちゃんは


「うん!」


笑顔で言った。


拓也は、千夏ちゃんの手を引いて二階に上がっていく。


「二階になにがあるの?」


「ゲームとか」


「外で遊ぶのかと思った」


「違うらしいな」


「翔・・・」


「なに?」


「好きだよ・・・」


唇が重なった。


「紗希・・・これ浮気だぜ?」


「兄妹だから関係ないし~」


紗希は笑いながらそう言った。


「かもな。子供たち何してるか見に行く?」


「うん。行く」


僕らは階段を上がっていく。


そして、2人がいるであろう部屋をそっと開けた。


「拓也君。強すぎだよ」


「いやいや。普通だよ」


「む~・・・」


千夏ちゃんはムキになって頑張っているがなかなか勝てない。


「・・・拓也君容赦ないね」


紗希が小声で言った。


「たしかに・・・」


そう言った時、


「あ、勝った!」


・・・どうやら手加減したらしい。


ただ、何も言わずにそれをするところが、拓也らしい。


「・・・ああいうさりげない優しさ、翔みたい」


「似てるって言いたいんだ?」


「うん」


「ただ、その優しさ、千夏ちゃんには分かってるみたいだよ」


「・・・ありがとう」


千夏ちゃんは拓也の手を握った。


赤面して、千夏ちゃんを見る拓也。


・・・。


昔の僕ら見たい。


「あの二人・・・どうなるかな?」


「さあな・・・従妹だし結婚できるし・・・ただこれからだろ」


僕はゆっくりドアを閉めた。


2人の未来を想像しながら・・・。


僕達はかなわなかった恋。


だけど、あの二人は・・・。





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更新遅くなってすいません。。


今日でこの話は終わりです。


どうだったでしょうか?


最後は少しグダグダになってしまいましたが・・・。


また次回作もよろしくお願いします。