17話 傷つけてしまいそうで・・・。  | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

受付で鍵を渡されて指定された部屋へ僕達は向かった。


エレベータに乗って3階まで上がって廊下を歩いていって。


鍵に書かれてあった番号の部屋の前に来た。


麻衣はゆっくりとドアを開けた。


部屋の中は普通のホテルとはまるで違う雰囲気。


ベッド一つだし、内装ピンクだし。


いかがわしい、ビデオがなぜか置いてあるし。


普通のホテルではありえないことだらけの場所だった。


麻衣は上着を脱いで無言でベッドに腰掛けた。


ドクンドクン・・・。


自分の心臓の音が嫌に大きく聞こえる。


麻衣にも聞こえているんじゃないか?


あり得ないのにそう考えてしまう。


「翔君・・・隣座って?」


甘い声。


さっきまでの涙を浮かべていた麻衣はどこへ行った?


「う・・・ん・・・」


そんなこと言ったら僕だってさっきとは全然違う。


さっきは欲求に負けて、こんな場所に入ってきたのに。


いざこうしてみると・・・。


初めてという名の緊張、不安が一気にこみ上げてくる。


小心者。


その言葉が今の僕にはよく似合う。


すると麻衣が僕の胸に手を当てた。


「緊張してる?」


そう言って。


「・・・何でもお見通しなんだな」


「そりゃあ・・・ずっと翔君を見てきたんだから」


そう言って見せた、控えめな笑みに僕の欲求は最高潮に達した。


そして、一瞬我を忘れる。


「やっ・・・」


麻衣を押し倒す。


自我を取り戻した時・・・。


麻衣が下にいる・・・。


そして僕がいる。


その現状を理解した。


抵抗する気はない麻衣。


「・・・する?」


麻衣の問いかけに僕は「うん」と頷いた。


けれど、それは少し間をあけてから。


紗希の顔が浮かんで「やっぱやめる」


そう言おうとした。


だけど、それは本末転倒。


麻衣と付き合ってる理由は紗希を恋愛対象から外すため。


忘れるため・・・。


・・・なんて。


そんな理由じゃない。


ただ・・・自我の欲求が抑えられなくなっているだけだ。


麻衣が好きだからするんじゃなくて。


紗希を忘れたいからするんじゃなくて。


ただ、自分自身がその行為をしたいからするだけで・・・。


・・・最低。


自分自身に罵倒を浴びせながら、麻衣の服を脱がしていく。


ブラジャーを取った瞬間、麻衣は急激に顔を赤くして胸元を抑えた。


「どうした?」


「・・・恥ずかしい・・・」


その言葉がさらに僕の欲求を刺激する。


「見せて・・・」


僕はゆっくりと優しくその腕をどけて、麻衣の胸を触った。


そして、僕の手は麻衣の下半身へ迫っていく。


「ねぇ・・・」


「何?」


「電気・・・消して?」


女の子の常套文句。


「わかった」


電気を消すと、暗くて何も見えなくなる。


手探りで麻衣の体を触る。


目を凝らしていると次第に暗さになれてきて、麻衣の全身がぼやけてだが見えるようになってきた。


麻衣を全裸にして、前戯をする。


「ん・・・ぁ・・・」


麻衣が甘い・・・高い声を出す。


ここまで来るともう止まらなくなる。


今まで一度しかしたことがなかった舌を入れるキスも簡単に。


今までしたことがなかった手を入れることも簡単に。


麻衣の声がどんどん大きくなっていく。


「ぁ・・・ぃや・・・」


その言葉が否定出ないことを知っている。


初めての行為に戸惑うと思っていたが、意外とすんなりと。


僕は行為の一つ一つをこなしていく。


そして・・・。


「入れていい?」


僕は聞いた。


「うん・・・」


麻衣は頷いた。


けど、その表情は不安。


足が震えている。


「麻衣・・・初めて?」


「う・・・ん・・・」


「怖い?」


「怖いよ」


「だったら、なんで誘ったんだよ・・・」


「・・・翔くんだから・・・初めては翔君が良かったから・・・」


不安でいっぱいのその表情の中で必死に笑顔を浮かべる麻衣・・・。


・・・焦った結果・・・無理してる。


怖いのに、僕のことが好きで頑張ってる麻衣。


頑張って僕を誘って・・・。


余裕・・・そんな表情を見せたり、甘い声を出してみたり。


・・・それに対して僕は麻衣を好きではない・・・。


半端な気持ちが、麻衣を傷つけてしまいそうで・・・。


「麻衣・・・・やっぱりやめよ・・・」


僕はそう言って麻衣から体を離した。


だって・・・僕の頭の中には・・・。


何度も紗希の顔が浮かんでる・・・。




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結局やらないのか!!


みたいな感じです。


明日は麻衣編です。


デートが終わっての電車の中からです。


麻衣はどんな気持ちでいたのか。


言葉だけでも充分わかりますが、


心の中も・・・みてくれると嬉しいです!